レ・トロワ・ヴェルテュ 信仰と希望と愛 フランスの小さなペンダント 14.6 x 8.6 mm


突出部分を含む十字架のサイズ 縦 14.6 x 横 8.6 mm

フランス  20世紀中頃



 信仰と希望と愛を象(かたど)った小さなペンダント。





 「信仰と希望と愛」は、「コリントの信徒への手紙 一」 13章 13節にある使徒パウロの言葉、「信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。」に基づき、キリスト教において最も重要な徳とされています。本品はこれらの徳に対応する三つの象徴を、ひとつのペンダントにしています。

 十字架が「信仰」の象徴であることは多言を要しないでしょう。愛が心臓(ハート)で表されるのは、かつて魂が心臓に宿ると考えられていたからです。本品の心臓の上部には愛の炎が表現されています。錨は「希望」の象徴で、これは下に示した「ヘブライ人への手紙」 6章 19節の聖句によります。

  わたしたちが持っているこの希望は、魂にとって頼りになる、安定した錨のようなものであり、また、至聖所の垂れ幕の内側に入って行くものなのです。 (新共同訳)




(上) "L'Espérance", vers 1915, 88 x 138 mm, collotypie ISO-Platine Visé Paris, Zed 393 当店の商品


 上の写真はフランスの古いコロタイプで、「信仰と希望と愛」を表す三枚一組の聖画を構成します。この一枚は「エスペランス」(L'Espérance 希望)と題され、錨が描かれています。





 「錨」は「魚」や「善き羊飼い」と並んで、初期キリスト教徒に最も愛用された象徴的図像のひとつです。下の写真はローマの聖セバスティアヌスのカタコンベに見られるキリスト教徒の線刻で、墓碑銘 (ATIMETVS AVG VERN VIXIT ANNIS VIII MENSIBVS III EARINVS ET POTENS FILIO) の左に錨、右に魚を刻んでいます。ちなみに魚はキリストの象徴ですが、これは「イエス・キリスト、神の子、救い主」(Ἰησοῦς Χρειστὸς Θεοῦ Υἱὸς Σωτήρ) というギリシア語のフレーズにおいて、各単語の頭文字を並べると、「イクテュス」(ἰχθύς ギリシア語で「魚」)という単語ができることによります。





 本品は数十年前のフランスで制作された真正のヴィンテージ品ですが、保存状態は良好です。特筆すべき問題は何もありません。三つのシンボルを繋げたままの状態で使用することもできますし、「十字架」と「錨」と「心臓」をそれぞれ別に使うこともできます。





本体価格 4,500円 販売終了 SOLD

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