2月25日 月曜日

 先日の「幽霊」の件ですが、私のスペイン語の師でいらっしゃる近松洋男先生が、ご自身が若い頃に住んでおられた幽霊屋敷のことを話しておられたのを思い出しました。近松先生のように聡明な方が、毎日幽霊の訪問を受けておられたのであれば、錯覚ではありえないでしょう。人間の知性には現在の知見で知られていない無限の能力があること、現在の脳科学の理論が如何に不完全であるかということがよくわかります。

 夢の中で「幽霊」を抱いて手なずけたのは、養子にする予定のにゃんこを抱いたせいであろうと書きましたが、このにゃんこはその後無事に養子にいたしました。ところがひとりだと思っていたにゃんこはマトリョーシカみたいになっていて、中からいっぱい出て来ました。「イーリアス」のトロイのにゃんこです。

 2013年2月20日午後一時 生後12時間 子どもの体重 90グラム

 2013年2月21日

 2013年2月21日

 2013年2月22日


 現在、アンティークアナスタシアは私と12名のスタッフで運営しています。下のにゃんこは智彦です。静止画像ゆえに写真では分かりませんが、カウンターの上でくねくねしています。




2月14日 木曜日

 昨日の日記に「幽霊」の夢のことなどを書いて、無知蒙昧な迷信家だと思われるといけないので、ひとこと書き足しておきます。私は死者が「化けて出る」ことなど信じてはいません。非合理的なことなど、日の下に何ひとつ存在する余地はありません。これまで知られていた理論で説明できないことが起こった場合は、理論が不完全であったというだけのことです。

 学生時代、カール・ベッカー先生が臨死体験と「出現物」について講義されているのを目にして、「出現物」が学術研究の対象になりうることを知りましたが、これとて大脳の働きで説明できるはずです。といっても私は精神の働きを化学反応に還元する浅薄で子供じみた唯物論者ではありません。ここで「大脳の働き」というのは、コペルニクス的なパラダイム・シフト(思考の枠組みそのものの変化)によってしか理解できないような精神の働きのことです。ユングの夢や明恵上人の夢に関する記述を読むと、個々の知性が「ソフィアの本体」とつながっていることを感じます。私がいう「ソフィアの本体」とは、キリスト教の「神」、プラトンの「善のイデア」、プロティノスの「ト・ヘン」(一者)のことであり、オルフェウス教の「ムネーモシュネー(記憶)の海」、13世紀のパリ大学で論じられていた「能動知性」、ヘーゲルの「絶対精神」とも似ています。

 捕まえた子供の幽霊を抱いているうちに、子供は逃げるのを諦めて私に馴れ、大人しくなりました。これは前日ににゃんこ(野良猫の子)を抱いて手懐けたできごとが反映していると思います。捕まえて子供にしようと計画しているにゃんこです。ちなみににゃんこはひとりです。夢に出てきたのがなぜ双子だったのかはわかりません。双子が「幽霊」であったのは、やはり前日に「ゲゲゲの鬼太郎」を観たせいでしょう。


2月13日 水曜日

 今朝はおかしな夢をふたつ見ました。ひとつめは幽霊を捕まえようと奮闘している夢です。幽霊が出そうな所で張り込んで、何度挑戦しても逃げられてしまいます。最後にベッドカバーで抑え込んでやっと捕まえたら、双子の子供の幽霊だったのでかわいそうになって、ふたりの顔を撫で、泣きながら一生懸命に話しかけている夢でした。ふたつめの夢は起きてしばらくは覚えていたのに、記憶が薄れてしまいました。たしか自分が軍務に服していて、白兵戦を戦っている夢であったような気がします。

 フェルミ粒子の排他原理で有名なウォルフガング・パウリは、カール・ユングの夢の研究に協力しています。明恵(みょうえ)上人も生涯に亙って夢の記録を続けました。私もときどき意味不明な夢を見ます。インドネシアのハイヌウェレ神話についてアードルフ・E・ イェンゼンが書いた本を、学生の頃に読みましたが、おかしな夢を見るたびに、ユングの心理学と並んで、イェンゼンのような人類学的研究のことも何となく思い出します。夢を自分で解釈できれば、さぞかし面白いであろうと思います。

 私が今朝見た夢は、無意識の基層に根差すほどの意味深長なものではないような気もします。ただし最近読んだ本の影響かと考えても、直接的に影響したと思われる本はありません。最近読んだのは熱力学の本、量子論の本、ルネサンス美術史の本、中期高地ドイツ語に関する本など。二三日前に自宅でラテン語の「ガリア戦記」を見つけて、読もうかなと思ったのですが、まだ読み始めていませんから、兵士になった夢は「ガリア戦記」のせいではないでしょう。この文章を書きながら思い当りましたが、幽霊を捕まえる夢は、たぶん、昨日「ゲゲゲの鬼太郎」のテレビを観たせいです。ウォルフガング・パウリや明恵上人の深遠な夢と比べると、私の夢はレベルがまるで子供です。


 よっちゃんと正(しょう)ちゃん。






2月10日 日曜日

 正太郎には業務全般をひと通り覚えさせたうえで適性を見て、配属先を決めようと考えています。今週は書籍部の配属となり、先輩スタッフに混じって働いています。




2月3日 日曜日

 正太郎(しょうたろう)。1月4日に撮った社員証用写真です。




 最近外出することが多くあり、店の営業がほとんどできていません。本来の営業時間をほぼ守れる日が、週に一、二度しかありません。一昨日お越しいただいた方にも、「七回目か八回目の来店でやっと開いていた」と言われてしまいました。ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。ご来店予定のお客様は、営業しているかどうか、あらかじめお問い合わせいただけますようにお願いいたします。

 今朝、近所の「北野クラブ」に所用で出掛けて、たまたま持っていたカメラで撮った写真です。二枚目は昼ごろに撮りました。港が見えています。にゃんこは写っていません。







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