「コンポステラの道」。 この本のみハードカバーで、写真はすべてカラーです。たいへん綺麗なコンディションです。
著者のレーモン・ウルセル (Raymond Oursel, 1921 - 2008) は高名な歴史学者で、フランス国立古文書学校を卒業後、1949年から1963年までオート=サヴォワ県(ローヌ=アルプ地域圏)の古文書館管理員、1963年から1983年までソーヌ=エ=ロワール県(ブルゴーニュ地域圏)の古文書館長を務め、この本の執筆当時はリヨン・カトリック大学の教授でした。
クロード・ジャン=ネミ師 (Claude Jean-Nesmy, O.S.B.) はサント=マリ・ド・ラ・ピエール=キ=ヴィール修道院の司祭で、多数の著書があります。スイスのドイツ語詩人アルメル・ゲルン
(Armel Guerne, 1911 - 1980) とも親交がありました。
ゾディアックの「レ・トラヴォー・デ・モワ」シリーズはいずれも優れた内容ですが、とりわけこの巻はページ数も多く、途中ルートの巡礼案内も兼ねて、充実した内容となっています。