ヨーゼフ・マリア・グラッシ作 「クイーン・ルイーザ・オヴ・プロシア」

"Queen Louisa of Prussia", Abbild nach dem Holzstich nach Josef Maria Grassi, Plate LXVIII aus "The Century Gallery of One Hundred Portraits", The Century Co, 1896


ウッド・エングレーヴィングに基づく図版  1897年

原画の作者 ヨーゼフ・マリア・グラッシ (Josef Maria Grassi, 1757 - 1838)


画面サイズ 175 x 133 mm


 20世紀の到来を目前にして、ニューヨークの版元、センチュリー社 (The Century Company) が 1897年に製作・出版したフォリオ版、「19世紀肖像百選」("The Century Gallery of One Hundred Portraits") の中の一枚。「19世紀肖像百選」は見かけることが少ない稀少な画集ですが、世界最大の図書館であるアメリカ議会図書館 (The Library of Congress, Washington D.C.) には完品一部が収蔵されています。

 この作品はプロイセン王妃ルイーゼ (Koenigin Luise, 1776 - 1810) を描いたもので、ヨーゼフ・マリア・グラッシ (Josef Maria Grassi, 1757 - 1838) による有名な原画を、ウッド・エングレーヴィングで複製したものに基づきます。画面の下に「プロシア王妃ルイーザ」("Queen Louisa of Prussia") と書かれています。


 下の拡大写真でもわかるように、ウッド・エングレーヴィングはすべてを線で表現します。スティール・エングレーヴィングやエッチングがインタリオ(intaglio 凹版)であるのに対して、ウッド・エングレーヴィングは凸版であるのは大きな違いですが、緻密な材の木口面(こぐちめん 維管と直行する面)に刻むために、浮世絵版画等に比べて格段に細密な表現が可能です。




 19世紀の版画は中性紙に刷られているため、酸性紙におけるような劣化がありません。この作品も特筆すべき問題は何も無く、たいへん良いコンディションです。

 版画を初めて購入される方のために、版画が有する価値を解説いたしました。このリンクをクリックしてお読みください。





本体価格 15,800円 ※額装をご希望の場合、別料金にて承ります。

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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