5色のビーズが五大陸を表す稀少な「宣教のロザリオ」。クロスはすっきりとした直線的なシルエットで、別作のコルプス(キリスト像)を取り付けています。クロスの裏側に「イタリア」(ITALY)
の文字があります。
クール(cœur センター・メダル)は立体的な浮き彫りを施した人形型で、後光が無くごく普通のイタリア人女性に見える聖母マリアが、やはり普通の子供の姿で表された幼子イエズスを抱き、その額に愛情を込めて接吻する姿が表現されています。聖母は美しく、幼子イエズスは可愛らしく、いずれも親近感を覚える優れた作品に仕上がっています。
クールの裏面には教皇ヨハネ=パウロ2世の紋章があしらわれています。紋章に添えられたラテン語の銘「トートゥス・トゥウス」(TOTUS TUUS)
は「すべてはあなたのもの」という意味で、教皇の聖母マリアに対する篤い崇敬を表しています。
ビーズはオーロラ・ボレアリスのコーティングを施したガラス製で、5色の色によって世界の各地域を象徴しています。すなわち緑はアフリカの森林と草原を、青は太平洋の島々を取り囲む海を、白は教皇の聖座があるヨーロッパを、赤は南北アメリカの宣教師を迎えた試みの火を、黄色は太陽が昇る東方、アジアの朝を表し、1978年から2005年までの在位中に100カ国以上の国を訪問して宣教に尽力した「空飛ぶ教皇」ヨハネ=パウロ2世の紋章を刻むのにふさわしいロザリオとなっています。
ビーズはすべて揃っており、目立つ破損等の問題はありません。金属部分にも問題は無く、全体的にたいへん良いコンディションです。