聖母被昇天
The Assuption of Virgin Mary
聖母マリアの死に関する記述は新約聖書の正典中には見られませんが、ローマ・カトリックの教義によると聖母が地上の生を終えたとき、その肉体と魂はともに天に引き上げられたとされ、このできごとを聖母の被昇天と呼んでいます。
ティツィアーノ 「聖母被昇天」 1516 - 18年、板に油彩 690 x 360 cm
ヴェネツィア、サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ教会 (Basilica di Santa Maria Gloriosa dei Frari)
アンニバーレ・カラッチ 「聖母被昇天」 1600 - 1601年、カンヴァスに油彩、245 x 155 cm
ローマ、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会 (Santa Maria del Popolo)
ルーベンス 「聖母被昇天」 1626年 板に油彩、490 x 325 cm
アントワープ、ノートル・ダム司教座聖堂 (Cathedral of Our Lady, Antwerp)
聖母の被昇天は3世紀ごろにさかのぼる可能性がある古い信仰ですが、1950年にローマ教皇ピウス12世のエクス・カテドラ宣言によってカトリックの正式な教義となりました。聖母マリアの被昇天に関する宣言は、1870年にローマ教皇の不可謬性が宣言されて以来ただ一度のエクス・カテドラ宣言です。
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