テ・デウム
TE DEUM


 「テ・デウム」(Te Deum) はラテン語の古い祈りです。アンブロシウスが387年にアウグスティヌスに洗礼を授けた際、忘我の状態で唱えたのが始まりといわれてきましたが、現在では4世紀のダキアの司教、レメシアナのニケタス (St. Nicetas de Remesiana, c. 335 - 414) がその作者と考えられています。聖務日課で唱えられるほか、聖人の列聖、教皇の選出、国王の戴冠などの機会にも唱えられます。「テ・デウム」の内容は次の通りです。


    公教会祈祷文        
             
    天主にまします御身をわれらたたえ、
主にまします御身を讃美し奉る。
永遠の御父よ、
全地は御身を拝みまつる。
すべての御使いら、
天つ御国の民、よろずの力ある者、
ケルビムも、セラフィムも、
絶間なく声高らかに御身がほぎ歌をうたいまつる。
    聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、
万軍の天主、
天も地も、御身の栄えと
御霊威とに充ち満てりと。
    ほまれにかがやく使徒のむれ、
ほめたとうべき預言者のあつまり、
潔き殉教者の一軍、
みなもろともに御身をたたえ、
全地にあまねき聖会は、
御身、限りなき御いつの聖父(おんちち)を、
いとたかき御身がまことの御独り子と、
また慰め主なる聖霊と、ともに讃美し奉る。
    御身、栄えの大君なるキリストよ、
御身こそは、聖父のとこしえの聖子、
世を救うために人とならんとて、
おとめの胎をもいとわせ給わず、
死のとげにうち勝ち、
信ずる者のために天国を開き給えり。
    御身こそは、御父の御栄えのうちに、天主の右に坐し、
裁き主として来りますと信ぜられ給う。
願わくは、尊き御血もてあがない給いし
しもべらをたすけ給え。
かれらをして諸聖人と共に、永遠の栄えのうちに数えらるるを得しめ給え。
    主よ、御身の民を救い、
御身の世継ぎを祝し、
かれらを治め、永遠にいたるまで、かれらを高め給え。
われら、日々、御身に謝し、
世世にいたるまで聖名をたたえ奉る。
主よ、今日われらを護りて、罪を犯さざらしめ給え。
    われらをあわれみ給え、主よ、われらをあわれみ給え。
主よ、御身に依り頼みしわれらに、
御あわれみをたれ給え。
主よ、われ御身に依り頼みたり。
わが望みはとこしえに空しからまじ。




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