暴れる蛇に打ち勝つ無原罪の御宿り 美しい聖母 英語による大きなサイズの不思議のメダイ 32.4 x 17.8 mm


突出部分を含むサイズ 縦 32.4 x 横 17.8 mm  最大の厚さ 2.5mm   重量 5.5 g

フランス  1920年代



 フランスにとって明るく豊かな時代であった 1920年代頃に制作された「不思議のメダイ」。メダイのサイズは 32.4 x 17.8ミリメートルと大きく、手に取ると心地よい重みがあります。祈りの言葉は英語です。





 メダイの表(おもて)面では、無原罪の御宿りなる聖母が雲上の球体上に蛇を踏みつけて立ち、両腕を少し広げて斜め下に伸ばしています。掌は前に向けられて見る者を招き、両手の指輪から恩寵の光が注がれています。球体の下部には聖母が出現した 1830年の年号が刻まれています。

 創世記3章においてエヴァを誘惑して「善悪を知る木の実」を食べさせた蛇は「原罪」の象徴であり、聖母が蛇を踏みつける姿は、聖母が蛇の支配を受けない(すなわちその身に罪を帯びない)「無原罪の御宿り」であることを象徴的に表しています。このメダイにおいて、聖母は最期の力を振り絞って暴れる蛇を踏み付けています。聖母の周囲に次の言葉が格式ある英語で刻まれています。

  O Mary conceived without sin, pray for us who have recourse to thee.  罪無くして宿り給えるマリアよ、御身に頼る我らのために祈りたまえ。

 聖母は体重を右脚に掛け、左の膝を軽く曲げたコントラポストの姿勢を取っており、前方に突き出した左脚の腿の丸みをはじめ、胸のふくらみや腹部の優しい丸みなどの女性らしい体つきが、地上にあるどの薄絹にもまさって軽く柔らかいと思われる天の衣に包まれて、巧みに表現されています。流れるような衣の襞にも形式ばった固さは無く、あたかも聖母が眼前におられるかのように、小さな浮き彫りであることを忘れさせる自然な表現となっています。「不思議のメダイ」は定型化したメダイで、どれも変わり映えがしないように思われがちですが、このメダイはまさに驚異的な技量を持つ彫刻家の作品であることがよくわかります。





 メダイの裏面にはマリアのMと十字架を組み合わせたモノグラム、その左下にイエズス・キリストの聖心、右下に聖母の汚れ無き御心が配され、十二使徒すなわち教会を象徴する12個の星が、これらの図像を取り囲んでいます。ふたつの聖心の下には、製造国を表す「フランス」(FRANCE) の文字がみられます。

 このメダイは表面の突出部分にごく軽い摩耗が見られる程度で、ほとんど製作当時のままの良好なコンディションです。サイズも大きく立派な作品で、数ある「不思議のメダイ」のなかでも最もすぐれた作品の一つです。





本体価格 16,800円 販売終了 SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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