稀少品 ヴェズレーの聖マドレーヌのバシリカ 開閉する釣り鐘形 巡礼のメダイ 17.7 x 17.5 mm
突出部分を除くサイズ 縦 17.7 x 横 17.5 mm
フランス 1920年頃
開閉する釣り鐘形をした
聖マリ・マドレーヌ(マグダラのマリア)のメダイ。ほとんどの聖マリ・マドレーヌのメダイは、ヴェズレーよりも有力な聖地
ラ・サント=ボームのものです。しかるにこのメダイは形が珍しいだけではなく、ラ・サント=ボームとの競争に敗れた中世の巡礼地、ブルゴーニュの
ヴェズレーのメダイである点においても、たいへん稀少です。
釣り鐘をずらすと現れるふたつの面には、それぞれ楕円形をしたメダイヨンがあります。一方のメダイヨンには、腰まで届く長い髪をほどいて垂らした若く美しい聖女、マドレーヌの姿が浮き彫りにされています。聖女は高価な
ナルドの香油を入れた容器を持ち、眼を伏せて、大粒の涙を流しています。
もう一方のメダイヨンにはヴェズレーにあるクリュニー派修道院の付属聖堂、サント=マリ=マドレーヌの西側ファサードを浮き彫りにしています。聖堂を囲んで、「ヴェズレーのバシリカ」(Basilique
de Vezelay) と記されています。
聖マリ・マドレーヌの聖地であるヴェズレーのクリュニー修道院は、11世紀から13世紀の西ヨーロッパにおいて最も有力な巡礼地のひとつでしたが、13世紀末にラ・サント=ボームとの競争に敗れて以来、凋落の一途をたどります。プロスペル・メリメ (Prosper Merimée, 1803 - 1870) が 1834年に調査したとき、建物は崩壊寸前でしたが、ヴィオレ=ル=デュク (Eugene Emmanuel Viollet-le-Duc, 1814 - 1879) の手で1840年から20年以上にわたって修復が重ねられた結果、昔日の栄光を取り戻しました。
教皇マルティヌス4世 (Martinus IV, 1210/20 - 1281 - 1285) は 1281年、サン(Sens ブルゴーニュ地域圏ヨンヌ県)の司教にマグダラのマリアの聖遺物を贈りましたが、サン大司教はこの聖遺物を
1876年にヴェズレーに贈り、ヴェズレーは再び巡礼地の地位を取り戻しました。巡礼は 1912年にいったん中止されますが、1920年、聖堂がバシリカとされたことをきっかけに再開し、現在に至っています。
メダイのコンディションはたいへん良好です。聖女とバシリカの浮き彫りはいずれも浅浮き彫りですが、メダイの内側で保護されていたため、鋳造時のままの状態です。90年前に製作された真正のヴィンテージ品としては、非常に良好なコンディションです。
本体価格 12,800円 販売終了 SOLD
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