高級品　デルミニー作　ピレネーを越える巡礼姿のサン・ジャック　銀無垢メダイ　直径 18.4 mm


突出部分を除く直径　18.4 mm　　最大の厚さ　1.9 mm　　重量　3.57 g

フランス　　20世紀前半または中頃

　フランスで親しみを込めて「サン・ジャック」(St. Jacques) と呼ばれるキリストの使徒、大ヤコブ（ゼベダイの子ヤコブ）の銀無垢メダイ。単純化された力強いフォルムにより、小ぶりのサイズながらも大きな存在感があります。20世紀前半から中頃にかけてのフランスで、800シルバー（純度800/1000のシルバー）を用いて製作されており、2ミリメートル近い厚みと、3.6グラムの重量がある高級品です。

　伝承によると、使徒大ヤコブはイベリア半島に初めてキリスト教をもたらした人で、その遺体（聖遺物）はガリシア（スペイン北東部）のサンチアゴ・デ・コンポステラにあるとされます。信仰とは聖遺物に詣でることに他ならなかった中世には、救いを求める人々が当地に参集し、サンチアゴ・デ・コンポステラ聖堂は聖地エルサレムと肩を並べる最も重要にして最大規模の巡礼地となりました。





　このメダイにおいて、サン・ジャック（聖ヤコブ）は頭巾をかぶって杖を持った巡礼姿で表されています。メダイの下端にはフランスとスベインを隔てる難所、ピレネーの山並みが見えます。

　本来サン・ジャックは巡礼者ではなく、巡礼の対象となる聖人ですが、旅行が現在では考えられないほど危険なことであった中世において、サン・ジャックは巡礼者を守ってくれる守護聖人とも考えられ、巡礼者の姿で表されることがあります。サンチアゴ・デ・コンポステラ巡礼の旅をする人々にとって、サン・ジャックは頼もしい守護聖人であるとともに、旅の危険を分かち合う仲間とも感じられたでしょう。

　メダイの向かって右側にフランス語で「ヤコブ」（ジャック Jacques）と書かれ、メダイの左端には彫刻家デルミニーのサイン (DERMIGNY) が刻まれています。また、800シルバーを表すフランスのホールマーク（蟹）が、上部の環に刻印されています。

　本品は摩耗等の問題がまったく無く、新品と言ってもよいコンディションです。銀の変色が気になる場合は、練り歯磨きをブラシに付けて軽くこすれば、簡単に綺麗になります。

本体価格　11,800円

電話 (078-855-2502) またはメール（procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp）にてご注文くださいませ。




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