稀少品 巡礼姿の聖ヤコブ サンティアゴ十字のあるイタヤガイ形メダイ 18.0 x 14.3 mm
突出部分を含むサイズ 縦 18.0 x 横 14.3 mm 最大の厚さ 4.0 mm
入手が非常に難しいサンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼のヴィンテージ・メダイ。フランス語で「コキーユ・サン=ジャック」(coquille St.-Jacques 聖ヤコブの貝)と呼ばれるイタヤガイの形をしています。
本品において、イタヤガイは本物そっくりに作られており、多数の成長線まで精巧に再現されています。イタヤガイはサンティアゴ巡礼のシンボルですが、これは次のような理由によると考えられます。
・サンチアゴへの巡礼路はキリスト教以前の豊穣の聖地を辿るルートと一致している。しかるにイタヤガイはアフロディーテーの貝であり、豊穣のシンボルである。
・イタヤガイの線条が、各地からサンチアゴへと集まる巡礼路を表している。
またサンチアゴへの巡礼者は、巡礼の途上にある修道院等で、イタヤガイで掬(すく)い取れる分量の穀物を施されたとも言われています。
本品の裏側には、赤のエマイユで彩った剣形のサンティアゴ十字(聖ヤコブ十字)を配します。剣は聖ヤコブ殉教の刑具であり、またレコンキスタ(イスラムから国土を奪回するための戦い)に明け暮れたキリスト教スペインの守護聖人として、武人の姿でイメージされる聖ヤコブにふさわしい象徴でもあります。
メダイの表裏をスライドさせて開くと、スペイン語で「アルパカ」(alpaca) と刻印されています。アルパカは銅とニッケルに亜鉛を加えた合金で、銀のようにあらゆる波長の可視光線を偏り無く反射して輝き、変色せず、耐摩耗性にも優れます。フルートの材料としても使われますし、日本の500円硬貨もアルパカでできています。
メダイを開いた反対側には、杖をついた巡礼姿の聖ヤコブ像が取り付けられています。巡礼を受ける側の聖人、聖ヤコブを巡礼者の姿で表すのは考えてみると奇妙に思えますが、カトリックには「聖徒の交わり」あるいは「諸聖人の通功」、また「守護聖人」という考え方があり、聖人たちは信徒に寄り添うようにして守り、その願いを神に取り継いでくれるとされています。巡礼が命がけの旅であった中世において、聖ヤコブはサンティアゴ・デ・コンポステラを目指す巡礼者に常に寄り添い、同行して、苦難の道のりを守ってくれると信じられていたゆえに、聖ヤコブ自身が巡礼者の姿で表されているのです。
本品は金属部分、エマイユともたいへん良いコンディションです。特筆すべき問題はありません。
本体価格 15,800円 販売終了 SOLD
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