剃髪のサンティアゴ マタモロスと巡礼姿のメダイ 直径 20.0 mm
突出部分を除く直径 20.0 mm 最大の厚さ 2.5 mm
フランスまたはスペイン 20世紀中頃
キリストから召命を受けて人を漁(すなど)る漁師となった使徒大ヤコブ(ゼベダイの子ヤコブ、サンティアゴ)のメダイ。フランスにあった品物ですが、スペイン製かもしれません。浮き彫りは立体的で、単純化されたフォルムが強い印象を与えます。
伝承によると、使徒大ヤコブはイベリア半島に初めてキリスト教をもたらした人で、その遺体(聖遺物)はスペイン北東部ガリシアのサンティアゴ・デ・コンポステラにあるとされます。信仰とは聖遺物に詣でることに他ならなかった中世には、救いを求める人々が当地に参集し、サンチアゴ・デ・コンポステラ聖堂は聖地エルサレムと肩を並べる最も重要にして最大規模の巡礼地となりました。
(上・参考画像) Giovanni Battista Tiepolo (1696 - 1770), St James the Greater Conquering the Moors, 1749/50, oil on canvas, 317 x 163 cm, Museum of Fine Arts, Budapest
聖ヤコブはイスラム教徒からスペインを守る聖人ともされています。伝承によると、アストゥリアス王ラミロ1世 (Ramiro I de Asturias,
c. 790 - 850) の軍と、コルドバのカリフに率いられたムーア軍(イスラム軍)の間で、844年5月23日に「クラビホの戦い」(Batalla
de Clavijo) と呼ばれる戦闘がありました。このとき白馬に乗った聖ヤコブが現れてムーア人たちを殺戮し、戦闘を勝利に導いたといわれます。このときの使徒の姿を表した図像は「サンティアゴ・マタモロス」(Santiago
Matamoros スペイン語で「ムーア人の殺戮者、聖ヤコブ」の意)と呼ばれます。
本品において、聖ヤコブは白馬にまたがり剣を振りかざす「サンティアゴ・マタモロス」として表されています。しかるにこのメダイの面白い特徴は、聖ヤコブの他の属性も、同じ画面に同時に表していることです。聖ヤコブは修道士のように剃髪しています。馬の足下には巡礼者の杖と、水入れに使うひょうたんが見えます。聖人を取り囲むように、ラテン語で「サンクトゥス・ヤコブス」(SANCTUS IACOBUS 「聖ヤコブ」)と書かれています。
本品は摩耗等の問題がまったく無く、新品同様の保存状態です。サイズは一円硬貨と同じ直径 20ミリメートルで、大きすぎず小さすぎず、ペンダントとして日々ご愛用いただけます。
本体価格 6,800円 販売終了 SOLD
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