ムリリョ作 キリストを抱く聖フランチェスコ 和と善 ラテン語のメダイ 直径 18.0 mm
突出部分を除く直径 18.0 mm
フランス 1900 - 30年代
20世期前半のフランスで製作されたアッシジの聖フランチェスコのメダイ。直径 18.0ミリメートルと小さめのサイズで、均整のとれた美しい浮き彫りが両面に施されており、素晴らしい出来栄えです。
一方の面には瞑目し、両手を胸に当てて祈る粗い修道服姿の聖フランチェスコが刻まれています。聖人の背後には、アッシジにあるサン・フランチェスコのバシリカ
(La Basilica di San Francesco) が見えます。
メダイ表面に摩耗があるために判別しにくいですが、聖人の手には聖痕があります。聖痕を受けた後の聖フランチェスコは傷に苦しみ、体が弱っていましたが、祈りによって神と対話する聖人はあくまでも穏やかな表情です。身体の苦痛を忘れたかのようなその様子からは、聖フランチェスコの幸福が天にあること、聖人の心がひたすら天上に焦がれていることがよくわかります。聖人と聖堂を囲むように、ラテン語で「アッシジの聖フランチェスコ」(SANCTUS
FRANCISCUS ASSISIENSIS) と記されています。
もう一方の面はムリリョの絵に基づいており、十字架上のイエズス・キリストを愛しげに抱く聖フランチェスコが浮き彫りにされています。かつて陽気で享楽的な若者であったフランチェスコですが、いまや地上界を象徴する球体を踏みつけて一顧だにせず、イエズスのみに目を向けて、イエズスのみを愛し、ひたすら天上界に焦がれています。
メダイの縁に近い部分には、次の言葉がラテン語で刻まれています。
PAX ET BONUM. 和と善
「パークス・エト・ボヌム」(PAX ET BONUM) はフランチェスコが挨拶として使っていた言葉で、「平和と善きものがあなたに訪れますように」という意味が込められています。このメダイが製作されたのは、第一次世界大戦の前後の時期です。メダイに大きく記された「パークス・エト・ボヌム」という言葉からは、平和を願うフランスの人々の気持ちが伝わってきます。
本品は両面とも優れたデザインによって同様に丁寧に仕上げられ、数あるフランチェスコのメダイのなかでも、最も美しい作品のひとつとなっています。突出部分に摩耗が見られますが、メダイ全体の細部は良く保存され、およそ百年も前に製作されたものとしては十分に良好な保存状態です。
10,800円 販売終了 SOLD
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