盛期アール・デコの幾何学的なデザインによるマーテル・ドローローサ(MATER DOLOROSA 悲しみの聖母)のセンター・メダル。
聖母はヴェールを深く被り、悲しみをたたえた眼差しを斜め下に向けています。表情をゆがめて涙を流すこともなく、心の全てを悲しみに委ね、心の全てが悲しみそのものとなっているかのような聖母の表情には、抗(あらが)うことさえできないほどの悲しみの深さが表れています。
メダイ表(おもて)面の2箇所に、フランスのメダイユ工房の刻印があります。
このメダイは製作からおよそ80年ないし90年が経っており、表面に小さな疵(きず)やパティナ(経年による変色)がみられますが、デッドストック品であると思われます。使用されずに新品のまま残されていたため、細部に至るまで完全な保存状態です。
ロザリオのパーツとして使う以外にも、単独で、あるいは他のパーツと組み合わせて、美しいペンダントを作ることができます。参考画像は、こちらをご覧くださいませ。