幾何学的な直線で構成されたアール・デコ全盛期のセンター・メダル。ブロンズに銀めっきをほどこしたもので、盾形に似た八角形のメダイユに、六角形の環を三つ取り付けています。キリスト教において、「八」は新生、生まれ変わりの象徴であり、また「山上の垂訓」(マタイによる福音書
5: 3 - 12)に説かれた八つの幸福を表します。
表(おもて)面は、アール・デコ様式の枠に囲まれて、聖母の横顔が浮き彫りにされています。聖母は胸に両手を当て、天を仰いで祈っています。メダイの下部には製造国を表す「フランス」(FRANCE)
の文字が記されています。
裏面には聖母とフランスを象徴する百合が浮き彫りにされています。
本品は百年近く前にフランスで制作された古い物ですが、摩耗の程度もごく軽く、全体的に良好なコンディションです。。筆すべき問題は見当たりません。