直径1センチメートルほどの円内に、サンタンヌ・ドーレの母子像とバシリカを再現した驚くべきメダイ。フランスの彫刻家カロの作品で、材質はブロンズに銀めっきをほどこしています。商品写真は実物をちょうど100倍の面積に拡大してあり、突出部分の孔の直径がおよそ1ミリメートルに相当します。
表(おもて)面にはサンタンヌ・ドーレの母子像、聖アンナと少女マリアが浮き彫りにされています。浮き彫り像の顔は直径 0.5ミリメートルほどですが、目鼻はきちんと作られ、衣の襞も実際の像と同じ流れ方で丁寧に再現されています。細部を肉眼で判別することは困難ですが、100倍の拡大写真で見ると、細工の丁寧さがよくわかります。聖アンナの向かって左下に彫刻家カロのサイン、右下にメダイユ工房のマーク
(AP) が刻印されています。
聖アンナに執り成しを願うフランス語の祈りが、クラシカルなラテン語式つづりによって、浮き彫りを取り囲んでいます。
Sainte Anne d'Auray, priez pour nous. サンタンヌ・ドーレ(オーレの聖アンナ)、我らのために祈りたまえ。
裏面にはネオゴシック様式の巨大な三廊式聖堂、サンタンヌ・ドーレのバシリカが浮き彫りにされています。直径1センチメートルほどの小さなメダイにもかかわらず、彫刻は精緻を極め、薔薇窓の直径は1ミリメートル足らずの縮尺で製作されています。薔薇窓、飛び梁、ティンパヌム等の細部が忠実に再現されていることが、拡大写真を見るとわかります。周囲にラテン語式つづりのフランス語で「サンタンヌ・ドーレのバシリカ」(Basilique
de Sainte Anne d'Auray) と記されています。
本品は制作からおよそ80年が経っていますが、使用されずに新品のまま残されていたため、細部に至るまで完全な保存状態です。真正のアンティーク品であると同時に、稀少なデッドストック品です。