年若いマリアの横顔を金属円盤に打ち出し、ルーサイトあるいはプレクシグラスと呼ばれる透明アクリル樹脂に固定したゆりかご用メダイ。
表(おもて)面中央の金属製メダイは打ち出し細工で製作されています。年若い聖母は、柔和でありながらも芯の強さを感じさせる端正な横顔を見せて、しっかりと前を見ています。それは、あたかもマリア自身が母であるかのようにゆりかごに眠る幼子を見守る表情であり、神ご自身が幼子を守り給うという信仰の表われ、ゆりかごに眠る幼子がこれから歩んでゆく人生への希望の表われでもあります。
ルーサイトはいったん円盤状に成型したものを、花を思わせる十字架形にカットしています。6ミリメートルの厚みと高い透明度を活かして、裏側からインタリオ彫刻が施されています。写真では分かりませんが、花弁の脈管や葉脈までもが克明に表現されており、その繊細さに驚かされます。
このメダイは数十年前にフランスで製作された真正のヴィンテージ品ですが、金属部分、ルーサイト部分とも特筆すべき問題の無い良好なコンディションです。