新生児の誕生と洗礼のお祝いとして贈られることが多いクロワ・ド・ベルソー(croix de berceau ゆりかご用十字架)。赤ちゃんの健康と成長を願い、ゆりかごの上に懸けて使います。もしも落下しても赤ちゃんが怪我をすることがないように、中空のプラスティックで軽量に作られています。
クロスの交差部にはケルブ(天使)が取り付けられ、赤ちゃんを見守っています。ケルブは可愛らしいプット(幼い男の子)の姿で表され、このように健康に育ってほしいという両親の願いが投影されています。十字架は透明な黄土色で、組み合わせた部品を手作業で接着、研磨し、丁寧に仕上げられています。交差部よりも上に亀裂がありますが、踏み付ける等の大きな力を加えない限り、亀裂が拡大することはありません。クロスの上部にはオールド・プラスティックでできた象牙色の環があります。
このゆりかご用十字架は数十年前のフランスで製作された真正のヴィンテージ品です。亀裂が入った部分はありますが、古い年代を考えれば充分に良好なコンディションです。