(下) 通常サイズのメダイとの比較。右は1910年頃のルルドのメダイ。
彫刻家の署名入り 美しい聖母 キリストの聖心 超絶技巧の大型メダイ
直径 35 mm (突出部分を除く)
フランス 1920年代
直径17ミリメートルの円形メダイを、花模様の透かし細工の枠に取り付けた美麗な品。前世紀の初め頃にフランスで制作されたものです。
円形メダイの表(おもて)面には、若きマリアの整った横顔を浮き彫りにしています。マリアの肌の瑞々しい起伏、柔らかなヴェールの襞を、わずか 0.1~0.2ミリメートル前後の高低差によって巧みに再現するメダイユ彫刻家の技量は、人間業とは思えません。マリアの首の後ろに彫刻家のサインがありますが、文字が小さく、読み取ることができません。
円形メダイの裏面には、左手で胸の聖心を指し示し、右手を挙げて祝福を与えるイエズス・キリストの半身像を浮き彫りにしています。イエズスの両手の釘の孔と、聖心の槍の傷からは、血が流れ出しています。イエズスの聖心、すなわち神の愛は、人智を超えた焼き尽くすような強さゆえに、強烈な光輝を放っています。
ルーペまたは顕微鏡で見ると、イエズスの髪やひげ、目や唇の周囲、聖心に巻き付いた茨の冠や聖心上部の十字架、傷から流れ出る血などの細部が、大型の彫刻作品と見まがうほどに丁寧に製作されています。しかしこの浮き彫りのサイズは、全体の高さ(縦の長さ)が11ミリメートル、イエズスの顔の高さは3ミリメートル、聖心の高さは1ミリメートルです。商品写真は実物を60倍以上の面積に拡大しています。メダイユ彫刻家が持つ芸術的感覚と、職人としての卓越した腕前を、一枚の小さなメダイユが雄弁に証言しているといえましょう。
直径35ミリメートルの本品は、際立ったボリュームと存在感があり、作りもたいへんしっかりとしていますが、透かし部分の面積が大きいために、意外に重くありません。一輪づつ彫刻した花には個性があり、一律ではない葉の形とともに、軽やかな動きとリズムを感じさせます。
本品はシルバー色の合金でできており、どのような色の洋服にも合わせることができます。ペンダントとして使うと、透かしの部分を通して洋服の色が見えますから、洋服の色が変わるたびに表情の変化を楽しむことができます。清らかな華やぎが、古き良き時代のフランスを映しています。
本体価格 18,800円 販売終了 SOLD
電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。
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