ブリュージュの聖遺物 「尊き御血」 ブロンズ製メダイ 27.7 x 18.2 mm


突出部分を含むサイズ 縦 27.7 x 横 18.2 mm

ベルギーまたはフランス  19世紀中頃または後半



 ブリュージュの「尊き御血のバシリカ」(De Heilig-Bloedbasiliek, La Basilique du Saint-Sang de Bruges) にあるイエズス・キリストの聖遺物、「聖なる御血」のメダイ。この聖堂が小バシリカとされたのは1923年ですが、このメダイはそれよりも以前の19世紀に制作されたものです。聖遺物「キリストの御血」は、ニコデモとともにイエズス・キリストを埋葬したアリマタヤのユセフが、キリストの遺体から滲み出た血を保存していたものとされています。もともとコンスタンティノープルの東ローマ皇室が所蔵していましたが、第四回十字軍の際に西ヨーロッパに持ち出されました。





 一方の面には、たいへん立派な聖遺物容器が浮き彫りにされています。これはブリュージュの金細工師ヤン・クラッベ (Jan Crabbe) が3年がかりで制作した1617年の作品で、30キログラム以上の金銀と100個以上の宝石が使用されています。聖遺物容器の浮き彫りを囲むように、フランス語で「聖なる御血の容器」(chasse du Saint Sang) と記されています。





 もう一方の面には、聖遺物を収納したガラス製円筒が中央に、聖遺物を崇敬する5人の天使がその周囲に、それぞれ浮き彫りにされ、上部にフランス語で「聖遺物、聖なる御血」(relique du Saint Sang) と記されています。このガラス製円筒はコンスタンティノープルで制作されたもので、両側は王冠の形をした宝石付きの金の蓋で閉じられ、1388年3月3日の日付が刻まれています。ガラス製円筒には金の糸と赤い封蝋で封印されたロック・クリスタル(無色の水晶)製の香水瓶が収納されており、その中に聖遺物が入っています。

 キリストの血はふだん凝固していますが、キリスト昇天の祝日には液体に戻るとされており、毎年この日に行われる大規模な宗教行事「尊き御血の行列」において、メダイ表(おもて)面の聖遺物容器に入れられて、巡礼者に顕示されます。

 メダイは突出部分に多少の磨耗がありますが、細部は全体的によく残っており、19世紀のアンティーク品としては非常に良いコンディションです。





本体価格 12,800円

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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