銀色の合金製 クローヴァの十字架のクルシフィクス 33.7 x 22.0 mm
突出部分を含むサイズ 33.7 x 22.0 mm
フランス 20世紀初頭
上部の環を含めて3センチメートルちょっとという小さなサイズでありながら、繊細なデザインで製作されたフランスのクルシフィクス。上の写真はいずれも十数倍の面積に拡大していますが、これだけ拡大しても美しさは損なわれません。
クロスには聖堂建築を思わせるパターンが彫刻され、各先端部分はフランス語でトレフル(trefle 「三つ葉」)と呼ばれるクローヴァ形に造形されています。各トレフルの内部には様式化された小さな樹があり、とても小さな三つのトレフルが付いています。この小さな樹は聖堂建築の柱頭浮き彫り等において見られる「生命の樹」を連想させ、キリストが架かった木(十字架)が、キリスト教徒にとってはまさに「生命の樹」であることを思い起こさせます。
クロス表面が彫りくぼめられた部分は、単に凹んでいるだけではなくて、微小な凹凸が丁寧に施されています。クロスには破損も摩耗もありません。コルプス(磔刑像)の表面が磨滅しているのは、真正のアンテイークならではの味わいといえます。ただしこのアンテイークらしさも、実物を十数倍の面積に拡大した商品写真でこそ気付きますが、実物を見てもわからないのはかえって残念な気がいたします。およそ100年も前に製作されたアンティーク品としては、たいへん良好なコンディションです。
本体価格 8,800円 販売終了 SOLD
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