サハラ西部に住む遊牧民トゥアレグ族の父から若者に伝えられる銀製アクセサリー。父は思春期の息子に、次の言葉とともにこのアクセサリーを手渡します。「わが子よ。おまえに世界の四方位を授けよう。おまえがどこで死ぬかは分からないのだから。」
本品は産業的な方法による大量生産品であり、手作り品ではありませんが、表面に細かな凹凸を作っているために、あたかも伝統的な失鑞法を用いてサハラで作られたかのような味わいがあります。1970年頃にフランスで制作された古い品物でありながら、未使用のまま残っていた貴重なデッド・ストックです。