10月28日 日曜日




 本日の午前零時頃、にゃんこ日記を書いてから帰宅する途中に、鳩を保護しました。両足に糸が絡まって衰弱していました。現在、ねこ室の別室で療養中です。食欲があり、順調な回復が望めます。





 ハトを拾っておよそ十分後に、にゃんこを見つけました。生後一か月ぐらいで、左の後脚を挫いていますが、おおむね元気です。食欲があり、脱水もしていません。





 下の写真では、子にゃんこがハンドタオルを体に掛けて眠そうにしています。タオルはもこもこで、マイヤー毛布のように快適です。目を開けていられません。







10月27日 土曜日

 アンティークアナスタシアでは、時計宝飾品商としての本業のかたわら、《ねこ室神戸北野研究所》を運営しています。この研究所では、にゃんこスタッフがお客様を研究しています。

 時計宝飾品商《アンティークアナスタシア》と、《ねこ室神戸北野研究所》の他には、《アカデミア神戸》、並びに《京大フォース予備校》を運営しています。これら四事業のそれぞれについて、お客様と受講者をどうにかして増やしたいものだと、兼ねてから考えています。今日は《アカデミア神戸》と《京大フォース予備校》の紹介をさせていただきます。


・アカデミア神戸

 現在《アカデミア神戸》では英語講座とフランス語講座を開講しています。受講生は各一人ずつです。英語講座はスティーヴン・キングのスリラーを読んでいます。フランス語講座のテキストも語学教科書ではなくて、二十世紀前半のフランス社会を宗教の側面から記述した本を使っています。《アカデミア神戸》の語学講座は、語学講座とは言いながら、哲学や神学、文化人類学と民俗学、文献史学、考古学、言語学、地理学、地質学など、多岐に亙る分野の内容を織り込みながら講義しています。

・京大フォース予備校

 《京大フォース予備校》は、現状は中学生のための進学教室で、数学、物理、化学を中心に指導しています。しかし進学教室といいながら、受験に無関係で一見したところ余計な知識と思えても、後々役に立つであろう事もたくさん話しています。数学の授業であれば、興味深い数論の話題や、測量や地図に関する話題を取り上げています。「自然対数の底」について、中学生のうちに話をするのを目標にしています。化学の授業であれば、それぞれの元素の特徴や化合物の用途、イオンのふるまいによって起こる面白い現象を、教科書の範囲を超えて話します。物理の授業であれば、宇宙や地球物理の話題をよく取り上げます。


三日前に撮った満月の写真


 人文系の話題も取り上げます。《京大フォース予備校》に来ている中学生たちは、英単語をギリシア語やラテン語の語源から理解しています。自然科学からは西洋文明の話題に繋がりがちですが、日本や中国の文化について話すこともあります。私の授業を受けている中学生たちは、オタマジャクシという語が滋賀の多賀神社の杓子に由来すること、宇治市菟道の菟道は「うじ」のことで、うさぎの通り道、獣道が原意であること、月のうさぎは餅を搗いているのではなく、西王母に命じられて仙薬を搗いていること、四天王寺の西門は極楽浄土の東門で、そこから大阪湾を挟んで向かい側に見える「向こうの山」が武庫山、すなわち六甲山であることなど、身近な事柄に関する様々な知識を蓄えています。漢字は旧字体で書けますし、「べっこうはたいまいのこうらです」という文も漢字で書けます。十干十二支も漢字で書けますし、江戸時代までの不定時法も理解しています。

 人文科学は自然科学のような統一体を為しにくく、《京大フォース予備校》で教える知識も断片的になりがちです。しかしながらそれらの知識は、いまは雑多な断片であっても、後にすべて繋がって強靭な知識の網となります。

 生徒たちは私の話を楽しく聴き、よく覚えていて、心強い限りです。テレビでクイズ番組を見ていても、正解を言い当てて家族を驚かせているようです。私はテレビを見ないのでクイズ番組のレベルを知りませんが、《京大フォース予備校》の生徒たちにとってはおそらく易し過ぎるはずです。

 《京大フォース予備校》で様々な分野に興味を持ってもらえれば、本を読んで読解力や思考力も付くでしょうし、知識も豊富になります。その結果、大学入試が記述式になっても、自ら考え、豊富な知識を引用して小論文が書けるようになります。こうして身に付いた能力は、社会に出ても役立ちます。


10月12日 金曜日

 すみちゃんと、こつめちゃん。二週間ちょっと前に撮った写真です。





 やよいちゃんはパソコンを床暖房設備と見做していて、ちょっと目を離すとこのような状態になっています。作業ができないので、丁寧に頼んで降りてもらいます。




(上) パスワードを入力するやよいちゃん。


 IME の設定が、いつの間にか「かな入力」に変更されていることがよくありますが、これは設定し直せばよいだけです。入力中のデータがめちゃくちゃになっていることもありますが、入力し直せば済む話です。再入力するデータが多いこともありますが、それはやよいちゃんが悪いのではなくて、こまめに保存しなかったわたしの落ち度です。

 現在は外付けのモニターをパソコンに接続しています。これはパソコンに付属している本来のモニターがダウンしたせいで、おそらくにゃんこの仕業ですが、まあ、構いません。にゃんこがダウンするよりも、モニターがダウンするほうが、百億倍ぐらい良いですから。

 忍耐力を鍛えてくれるにゃんこたちには、日ごろから感謝しています。にゃんこは私を鍛えてくれる鬼軍曹です。いまは苦しくても、「訓練を受けていて良かった」と思える時が、いつかきっとやって来るでしょう。




(上) キーを押さずに入力しています。念力でしょうか。


 先日はびっくりする出来事が発生しました。写真撮影の作業中にパソコンをふと見ると、にゃんこがキーボードに乗っています。どのキーとどのキーを、どんな順番で踏んだのか見ていませんでしたが、にゃんこの横のモニターには、「パスワードを変更しますか」という最終確認画面が映し出されていました。にゃんこが「はい」を踏んだら、一巻の終わりです。

 にゃんこが足を踏み変えないように、優しく話しかけながら丁寧に抱き上げて、キーボードから降りてもらいました。あの時のにゃんこが誰だったか、記憶が飛んでいます。私の様子を誰かが見ていたら、きっと顔色が青ざめていたと思います。




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