7月31日 木曜日

 先日にゃんこに破壊されたペイパーバック「ペルシアの少年」の件。
 修理を終えたらまた同じことにならないうちにさっさと読んでしまえばよかったのですが、寝る前に読んでいたので数ページ読んですぐに眠くなる日もあり、楽しみながらもなかなか読み進むことができず、全体のページ数500ページ弱のうちまだ400ページほどしか読んでいませんでした。
 昨夜自宅の2階に上がると、この本がさらに無残な姿になってしまいました。ここまでボロボロになると修復は不可能です。面白い本なので最後まで読みたいし、数十ページのために同じ本をもう一冊買うのも馬鹿らしい気がするし、ほかにも読みたい本はたくさんあるし・・・ どうしたものか思案中です。

 今回「ペルシアの少年」を破壊したのは、にゃんこではなくてアライグマです。アライグマが毎晩我が家に遊びに来るので2階には手洗い用の洗面器を置いているのですが、昨晩はその洗面器がひっくり返してありました。楽しく遊んだようです。活字中毒の私にとって本は大事なものですが、破って遊ぶのが楽しいのなら何冊破っても構いません。他所では虐められるでしょうし、食べ物ももらえず、病気になったっときの治療もしてもらえないと思うので、私とにゃんこたちに馴れて我が家の一員になってくれたらいいなと思っています。

 一昨年に撮影した写真。

 同上。


 今日の早朝、店の侵入警報がまた作動しました。おそらくにゃんこであろうと思いましたが、午前4時23分といかにも侵入盗の多発する時刻でしたので、念のために生田署に連絡してから店に行きました。原因はやはりにゃんこで、ひろちゃんが金魚を見ようと引き戸を開けていました。
 ご来店いただいたお客様はご存知かと思いますが、当店には坪庭のようなスペースがあり、そこに金魚がいます。金魚の濾過装置用の電源コードを坪庭に引き込んでいるため、坪庭に通じる引き戸はわずかに開いた状態になり、ロックが掛かりません。外部の人間がこの引き戸から侵入することは実質的に考えられないので、ロックが掛からなくてもこれまでは問題がなかったのですが、最近にゃんこたちの間で金魚ブームが起こり、引き戸をたびたび開けるようになってしまいました。
 引き戸は本日改造して、ロックが掛かるようにいたしました。これで今日からは安眠できます。5人も出動してくださった生田署のみなさん、申し訳ありませんでした。


 「今日のにゃんこたち」のコーナー

 ほーちゃんと新入りにゃんこ

 よっちゃん。下の箱には本が詰まっています。

 よっちゃんはどうやら本が好きらしいです。

 新入りにゃんこは片手に乗るサイズです。哺乳瓶でおちちを飲むのが上手になりました。

 幼猫らしい青い眼をしています。鳴き声は小鳥のようです。

 まだ爪を引っ込めることができません。


7月29日 火曜日

 パソコンの上でくつろぐよっちゃん。これだけ暑くても、温かい場所が好きなようです。7月27日撮影。




 今朝4時頃に突然入社してきた新人です。哺乳瓶を使ったお乳の飲み方の研修中。本日早朝に撮影した社員証用の顔写真。



 今日のにゃんこたち ― その他の写真

 窓辺のほーちゃん(左)と、箱入りひろちゃん

 げんちゃん(左)と、よっちゃん

 リクライニング・コンピュータでくつろぐよっちゃん


 パソコンが壊れそうな警告音が聞こえたのでよっちゃんを立ち退かせようとしたら、こういう格好をしました。




7月27日 日曜日

 今日のにゃんこたち ― 写真10枚 ―

 私にとってはカウンターが仕事机です。机の上がこのような状態ですと、睡魔との戦いが主な仕事になります。

 奥から手前へ、ほーちゃんひろちゃんよっちゃん

 手前のふたりを上から見たところ。

 下から見たところ。カウンターからはみ出たよっちゃんの背中。


 本を読み始めるとひろちゃんがやってきました。にゃんこは不思議な能力を持っていて、ちょうど読んでいる部分の上に座ります。




 ページを読み進めるにしたがってにゃんこも移動します。かなりうっとうしいです。




 ひろちゃんに邪魔されて本が読めないので、かつおぶしを使って別の場所におびき寄せようとしたところ、みんな集まってきました。

 左上から時計回りに、アンジェリカ、ぐみちゃん、ひろちゃん、げんちゃん、たかし、よっちゃん、ほーちゃん

 夕方、窓辺で景色を見るほーちゃん










7月25日 金曜日

 コンピュータを使っていると、よっちゃんがマウス・ポインタにじゃれかかるので、仕事がはかどりません。この文章を打っている今も、片手でよっちゃんを押さえています。

 たったいま撮った写真。カウンター上にいるのは左からほーちゃんひろちゃんよっちゃんげんちゃんです。画面中央の椅子の上にアンジェリカが写っています。




7月25日 金曜日

 夕食時、にゃんこたちが寝ているのを見計らって、ひそかに所持していたうなぎの弁当を開封しようとしたところ、「何なにー?」とみんな集まってきました。

 私の取り分。

 このあと卵焼きも取られました。ごはんに山椒をかけて食べました。


 最近撮った写真です。

 カウンター上のほーちゃん(左)と、よっちゃん(右)。左端にげんちゃんのおしりが写っています。背景の棚の上にいるのはひろちゃんです。7月21日。閉店後の店内にて。

 同上。

 カウンターの上から売り場を眺めるよっちゃん。7月25日撮影。

 ひろちゃん(左)とよっちゃん(右)。奥にある箱の上でくつろいでいるのは、げんちゃんです。


7月21日 月曜日

 やっと連休が終わりました。来店されるお客様が一年を通して最も少ないのは年末年始(大晦日と元日から3日間)とゴールデン・ウィークですが、普段の連休もそれに劣らず売り場が散閑といたします。今日もどなたもいらっしゃらないであろうと思い、金庫から商品を出すのを途中でやめました。
 よく珍しがられるのですが、私が英語と日本語の次に楽に使えるのは、フランス語やドイツ語よりもむしろラテン語です。今日はにゃんこ達と一緒にラテン語版ウィキペディアの項目をいくつかランダムに読んで楽しみました。酢酸、キリル文字、アメリカ合衆国、アブサントなど。連休だからできる贅沢です。

 下の2枚の写真は昨日撮影いたしました。カウンターにはにゃんこが2、3人いることが多く、作業の合間に顔を上げると目が合って、二言三言、言葉を交わします。

 左から、ほーちゃんひろちゃんげんちゃん

 売り場側から見るとこんな感じです。


 ほーちゃんが金魚を数えているところです。本日撮影。

 1、2、3、4、5、6、7、8、・・・あれっ・・・。

 動くからわからなくなったー。


7月20日 日曜日

 今朝4時ごろ、友人が経営する店でも警報装置が作動したそうです。侵入者は警報ベルの音に驚いて逃げ、幸い実害は無かったそうですが、窃盗をするような低級な人間のために時間や費用を使わざるを得ないのは腹立たしいことです。
 たとえ何者かが真夜中に当店に侵入しても、宝石や貴金属のような高価格品をはじめ、換金が容易な品物は全て金庫に保管されています。当店の金庫は百キログラム以上の重さがあるうえに何本もの鋼鉄製ボルトで床にしっかりと固定されており、たとえ運び出したとしても、男性4人に特大のバールで6時間攻撃されても耐えられる性能を持っています。また、侵入者があると私の電話を含め数箇所に即座に通報があり、私自身は自宅から5分以内に到着しますし、徒歩2分の生田警察署にも出動を要請しますから、侵入者は手も足も出ないはずです。侵入されても急いで駆けつける必要が無いくらいなのですが、それでも私が駆けつける理由はふたつあります。ひとつは猫たちが心配なこと。もうひとつはこれまで何度も貴重な品物を万引きされたり詐取されたりしていいかげん頭にきていること。侵入者は自分で捕らえて懲らしめたいので闘志満々で駆けつけます。

 今朝5時まで「ペルシアの少年」を読んでいたせいで昼間に眠くなるかと思いましたが、それほどでもありません。今夜も続きを読むつもりです。


7月19日 金曜日

 今日もたいへん暑い一日でした。店内は冷房してありますが、それでも寝苦しいのか、にゃんこたちは涼しい昼寝場所を求めていろいろなところを試していました。

 昼寝をするひろちゃん。

 これもひろちゃんです。どちらも今日撮影した写真。


 最近は寝る前にメアリ・ルノーの小説「ペルシアの少年」を読んでいます。メアリ・ルノーという人は古典ギリシアを題材にした小説をいくつか書いていますが、この作品はアレクサンドロス大王の恋人であった美少年が語る物語で、史実の考証に基づく優れた作品です。一日の終わりに読むのですぐに眠たくなってしまい、一気に読めないのが残念ですが、少しずつ楽しみに読み進んでいます。
 ところが先日帰宅すると、その本がにゃんこの爪とぎに使われて無残な姿になっていました。本に関して、私は内容さえ読めればよいという考えです。表紙が取れていようが線引きや書き込みがあろうがまったく構いません。しかしこの本はまだ半分ぐらいしか読んでいないのに、運悪く最後の数ページが千切れて断片になっています。それで古代ギリシアの出土品を修復するみたいに、断片を拾い集めて貼り合わせました。



 最後の部分の復元に成功。

 にゃんこは余計なことばかりして用事を増やしてくれますが、それがにゃんこの良いところです。



7月17日 木曜日

 今日未明の警報騒ぎのあと一旦帰宅して、今朝あらためて出勤しました。薄暗い店内に入ったところ、荒らされたような形跡が。

 捜査に協力するげんちゃん


 事情を知っていそうなにゃんこに声をかけても寝たふりをしています。

 無関係を装うたかしひろちゃんぐみちゃん。(左から)


 しかし耳はこちらを向いています。

 たかし(左)とひろちゃん


 鑑識活動と後片付けをしていたところに、スカイパールの社長が来られました。スカイパールさんは、にゃんこ好きシェフのフランス料理店ジャンティ・オジェさんの向かいにある真珠会社で、社長はにゃんこ好きです。今日の用件は、世にも稀なにゃんこ珠(だま)が出たとのこと。





 にゃるほど素晴らしいにゃんこ珠です。さっそく買い取り、どのようなジュエリーを製作しようかと思案中です。


7月17日 木曜日

 いま午前0時過ぎです。今日は早めに店を退出したのですが、警報装置が作動したので、もう一度出勤したついでに日記を書いています。警報の作動はにゃんこのせいでした。緊急出動してくださった生田署のみなさんごめんなさい。

 私は整理と掃除が趣味の「整理魔」で、コンピュータ内のデータも整理して保存しているのですが、昨日は再整理をして楽しんでいました。懐かしい写真を何点か見つけたのでアップロードいたします。


アンジェリカ(左)と、新入社員の頃のぐみちゃん。子供好きのアンジェリカは、ぐみちゃんが来たときも面倒も良く見てくれました。2006年7月4日、ちょうど2年ほど前に撮影した写真。




げんちゃん(左)と、ぐみちゃん。2006年8月3日撮影。げんちゃんは当初、非常に衰弱が激しく、瀕死の状態でした。ようやく元気になった頃の写真です。




片手に乗る大きさだった頃のたかし。たかしは私が夜中に落ち葉の下から掘り出したにゃんこです。2006年9月6日撮影。




げんちゃん
(上)と、たかし。ふたりとも元気いっぱいです。2006年9月13日撮影。




たかしの見事なお腹。ボールに頭と手足が付いたような体形です。このころのたかしは育ち盛りで、目覚めているときは常にごはんを食べていました。2006年9月16日撮影。




左から順に、ほーちゃんたかしげんちゃん。いまではたかしがいちばん大きくなっています。2006年12月11日撮影。




ひろちゃんとよっちゃんがまだメンバーに加わっていない頃のにゃんこたち。かつおぶしパーティを楽しんだあとの団欒風景です。左上から時計回りに、アンジェリカほーちゃんげんちゃんぐみちゃんたかし。2007年1月25日撮影。



自分でゴミ箱に入っておきながら、捨てられたような気分になって目を潤ませるげんちゃん




7月16日 水曜日

 二口圭子版画作品を2点、追加いたしました。

 本日のにゃんこコーナーでは、最近のぐみちゃんのお気に入り昼寝スポットをご紹介いたします。



 これはトアロードに面した東側の大窓の隅っこです。ぐみちゃんは最近この場所で長方形に嵌り込んで寝ています。さきほど撮影。


 店内正面にあるカウンター兼作業台の上です。左下から時計回りに、げんちゃん、たかし、よしのぶ、ひろちゃん。この数秒後には、ほーちゃんも加わりました。このカウンターは宝石の仕分けや時計部品の整理、時計修理などにも使うのですが、カウンター上のにゃんこが5人を超えると作業が困難を極めます。7月15日撮影。




 ふたりぐらいなら平気です。ほーちゃん(左)と、げんちゃん。6月19日撮影。



 スイス時計内部の機械。1940年代から60年代のもの。


7月14日 月曜日

 6月は日記を書けなかったので、写真だけをまとめてアップロードいたしました。

 今月撮った写真。

 7月8日撮影。

 7月9日撮影。


 今日来店されたお客様が本棚を見て「何語の本ですか。」と尋ねられました。「フランス語とドイツ語が多いですが、ギリシア語、ラテン語のものも何冊かございます。」と答えると、「売れますか。」と痛いところを突かれました。本は私が自分で読むだけで、一冊も売れたことがありません。正直にそのように答えると笑われてしまいました。
 それで思い出したのですが、昨日ジュンク堂に行きました。三宮店には専門書のフロアがあるのですが、日本語の本ばかりであまり面白くありません。マイスター・エックハルトのラテン語著作集という本が面白そうだと思い手に取りましたが、ラテン語テキストに訳を添えてあるのかと思ったら、日本語だけでした。
 私は日本語を軽んずるわけではありませんが、世界全体から見ればわが国は極東の小さな島にすぎません。出版物の世界でもインターネットの世界でも、自然科学をはじめとする諸学問の最新の知見を知ろうと思えば英文で読むしかありませんし、哲学や史学などの人文科学においても原典はやはりラテン語やギリシア語、サンスクリット語等で書かれています。ジュンク堂がそのような本を置かないのであれば、当店のような小さな店が大型書店に対抗できる余地は充分にあると思いました。


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