1月31日 木曜日
最近思ったこと２点。
道路にうずくまっている鳩を保護しましたが、死んでしまいました。自動車かバイクと衝突したのだと思います。
事故を起こした車を運転していた犯人は事故に気づかなかったはずがありません。傷ついた鳩を救護せずに逃走することはれっきとした触法行為です。動物病院に運べば費用がかかることを恐れて逃げたのでしょうか。たった数万円というわずかなお金のために、生命あるものを救わずに逃げるとは、人として最低の恥ずべき行為です。そのような人間がいることに、暗澹とした気持ちにならずにはいられません。
２巻本のギリシア語辞典のうち、一冊だけを譲ってほしいという方がおられました。不思議に思って理由を尋ねると、本の内容はどうでも良くて、ただ立派な洋書を飾りたいだけだとおっしゃるのです。販売は当然お断りいたしましたが、その方が帰られてからもしばらく考え込んでしまいました。
先日知人の店を訪問したのですが、そこにも古い洋書がたくさん積み上げてありました。店の業務内容とは関係無く、また知人は外国語に堪能ではないらしいので、売るわけでも自分で読むわけでもなく、ただの飾りとして使っているようです。名著と呼べる本も何冊か混じっていて、もったいないと思いました。
私は外国から本を取り寄せることが多くて、最近もアメリカ、エストニア、フランス、スイスから買いました。一冊一冊にかなりの送料がかかることもアンティーク本探しのネックですが、何よりも大変なのは何十年も前に絶版になった本を探しあてることです。
書物としての役割を果たさずに方々の店や家庭で単なる飾りに使われている本をすべてカタログ化して、読みたい人が探せるシステムがあれば、世界の文化にどれほど有益でしょうか。また著者にとっても読者にとってもどんなに幸せでしょうか。
1月27日 月曜日
お客様にいただいた花束が綺麗に咲いています。10日以上前にいただいたものですが、元気な花ばかり選んでくださったのか、非常に長持ちです。下の写真はついさきほど撮ったのですが、先々週にいただいた花とは思えません。
1月25日 金曜日
本日の店内の様子です。上の写真はアンジェリカ（向かって左）とぐみちゃんです。下の写真の右端でかばんの下敷きになっているのはひろちゃんです。かばんが邪魔だろうと思うのですが、本人はたいして気にならないようです。ひろちゃんとよく似た隣の子は、いちばん優しくておとなしいげんちゃんです。
1月23日 水曜日
空のはずのダンボール箱を持ち上げようとしたら、予想外に重くて取り落としそうになりました。中を覗くとひろちゃんが入っています。箱に本を入れたかったのでひろちゃんを外に出すと、すかさずぐみちゃんが入りました。ぐみちゃんを出すと、またひろちゃんが入りました。なかなか仕事が進みません。
箱や袋状のものを店内に置くと、1分以内に必ず猫が入っています。私はこのようなときに大きな喜びを感じます。
ひろちゃん
ひろちゃんを出して、箱を移動させましたが、また入りました。
ひろちゃんを箱から出すと、すかさずぐみちゃんが入りました。
ほーちゃんが様子を見に来ました。
ぐみちゃんが出ると、またひろちゃんが入りました。
1月20日 日曜日
このところウェブサイトに本を掲載する作業をしています。掲載するだけの単純作業は面白くないので、一冊一冊の本について手に入りやすさを調べているのですが、インターネットで世界中を調べても手に入らない本がたくさんありました。かなり専門的な内容の学術書で出版された部数がそもそも少ないうえに、数十年から百年以上も前の本ですから、間単に手に入れることができなくても不思議はありません。
最近は数え切れない新刊書が出て、そのほとんどが泡沫のように消えてしまいます。百年以上経っても価値を失わない本がどれだけあるでしょうか。そう考えると、その価値が時を経て証明された数多くの本が身近にあることに、計り知れない幸運を感じます。
1月17日 木曜日
開店準備中、床に掃除機をかけていると、青くてきらきらした物を吸い込みました。アクアマリンか何かだと思い、紙パックを空けると、やはりそうでした。先日にゃんこが宝石箱をひっくり返して、床に宝石をばらまきました。全部回収したつもりだったのですが、どこかに残っていたようです。ついでにルビーも見つけました。掃除機は毎日かけているのですが、家具の下などを探せば、まだ何か転がっているかもしれません。現にいまも、売り場の床に何を見つけたのか、にゃんこが前脚で弾き飛ばして遊んでいます。怪しい動きです。
そもそもにゃんこがいるおかげで、余分な出費が多いです。3日前もUSBケーブルの端子を破壊されました。何かにじゃれて遊んでいるのは視界の端に入っていたのですが、あまり気にせず仕事をしたのが間違いでした。余計ないたずらばかりして手間とお金がかかるのが、にゃんこのおもしろいところです。何をしても決して叱られないのですから、大したものだと思います。
以前から取り扱っているフランス文学に加え、書籍の取り扱い数を増やしました。外国語（ギリシア、ラテン、ドイツ、フランス各語）の人文系専門書がほとんどで、教父哲学、スコラ哲学、大陸合理論、近代の宗教哲学、及び古典語学、ドイツ語学の関連書籍が比較的充実しています。
先日から足の指に顔を描いています。ひとが知らない秘密だと思うとわくわくします。
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