オメガ キャリバー 485 紡錘形文字盤の宝飾時計 14Kホワイトゴールド無垢 ダイアモンド入り
ムーヴメント： Omega cal. 485
14Kホワイト・ゴールド無垢のケースとバンド
シングル・カットのダイアモンド
ライト・シルバーの文字盤に銀色のバー・インデックスを植字
黒色のインデックス型針
1960年代
1960年代のオメガ社製宝飾時計。現代の時計と違って、時計本体は一円玉よりも小さく、たいへん可愛らしいサイズです。ラグ（バンドを取り付ける突起）は12時側と6時側に一本ずつ出ている「センター・ラグ」方式が採用されており、バンドが細いため、時計全体はいっそう華奢（きゃしゃ）で上品な印象を与えます。
ラグは細長い若葉を重ねたような意匠で、12時側と6時側にそれぞれ4個ずつ、ダイアモンドが煌めいています。ダイアモンドはヴィンテージ・ウォッチにふさわしいシングル・カットで、丁寧に爪留めされています。
ベゼル部分とラグの外側部分は細かいクロスハッチの彫金で仕上げられています。このような彫金細工はアンティーク時計、ヴィンテージ時計に特有で、現代の時計には見られません。ケースの側面には彫金が施されず、艶のある平滑な仕上げとなっています。彫金仕上げの面は柔らかい光、平滑仕上げの面は硬質の光を反射して、表情を異にするふたつの光が、互いの輝きを引き立て合います。
ラグを飾るダイアモンドのクオリティは良質で、顕微鏡で調べても、特筆すべき欠点は見当たりません。宝飾時計には小さな瑕疵（欠点）のあるダイアモンドを使うのが普通ですが、本品に使われたダイアモンドは時計用のレベルではなく、小さなサイズながらもジュエリー用に十分に使える品質のメレ・ダイアモンドが使用されています。
文字盤は明るい銀色で、放射状のヘアライン加工が施され、柔らかな光を放っています。インデックスと針はいずれも直線状で、視認性に優れています。紡錘形文字盤と直線を多用してすっきりとしたデザインが、可愛らしい若葉のようなラグのデザインを引き締めて、甘すぎず、大人の時計にふさわしい表情を作り出しています。文字盤の上部にオメガ社の立体的なエンブレムと「オメガ」(OMEGA)
の文字、最下部に「スイス製」(SWISS) の文字があります。オメガ社のエンブレムは竜頭（りゅうず）にも付いています。
ケース裏蓋には「ドリスへ。愛をこめて、アルヴィンより。1962年10月14日」の刻印があります。裏蓋の一箇所にわずかな凹みがあります。上の写真はこの凹みがなるべく目立つように工夫して撮影しましたが、この凹みは実際にはごく軽微なもので、時計の性能や着用時の美観に影響することは一切ありません。
バンドは14カラットホワイト・ゴールド製、つまりめっきではない十四金無垢製です。各リンクはS字型で、中央にダイアモンドをセットし、12側と6時側に4個ずつ連なっています。留め金部分はバンドの長さを二段階に微調整できるように作られています。時計を含む全長は、現状で
16センチメートル強です。
本品はオメガ社の17石手巻ムーヴメント「キャリバー 485」を搭載しています。オメガ「キャリバー 485」の振動数は 21,600、パワー・リザーヴは
40時間で、耐震装置はキフ・ウルトラフレックスを装備し、優れた性能のムーヴメントです。
「17石」（じゅうななせき）とは、ムーヴメント（時計内部の機械）に17個のルビーを部品として使用しているという意味で、ムーヴメントの表面に "SEVENTEEN
JEWEEL" の刻印があります。手巻ムーヴメントの構造上、高度な耐摩耗性が求められる個所が15箇所あり、そのすべてにルビー製部品を使用すると
17石のムーヴメントとなります。17個のルビーを使用した機械は「ハイ＝ジュエル・ムーヴメント」と呼ばれ、「一生もの」の耐久性を有する高級機です。当店の修理対応については、こちらをご覧ください。
なお本品のような紡錘形文字盤のアンティーク時計で、機械の修理・メンテナンスとともに大きな問題となるのがクリスタル（風防）交換です。時計のクリスタルはサイズや形状が精密に作られているために、通常の丸型や角型であっても適当に合わせることができません。ましてや本品のように特殊な形状のクリスタル交換は、この時計用に製作された専用クリスタルが在庫していなければ不可能です。
機械部品とならんで、当店には数十年前の時計用クリスタルが豊富に在庫してございます。上の写真は文字盤が紡錘形をしたアンティーク時計用クリスタルのうち、長径 16.0 ～ 16.9ミリメートルの在庫で、下の写真に写っている二枚は本品と完全に一致する専用品です。ご購入後の修理・メンテナンスは安心してお任せくださいませ。
華やぎのあるケースのデザインを、直線状インデックスと針で引き締めた本品は、気高い気品のなかに愛らしさを併せ持った大人の女性のための時計です。1960年代の機械式時計の性能は現在のものに比べてまったく劣らず、信頼性の高いムーヴメントを搭載した本品は、数百万円もする現代のメーカーの宝飾時計と同等の性能に、「一点物のアンティーク時計」としての魅力が加わって、一生お付き合いいただける逸品となっています。
本体価格 580,,000円 販売終了 SOLD
※ 税込、オーバーホール込。各種お支払方法に対応いたします。遠慮なくご相談くださいませ。
電話 (078-855-2502) またはメール（procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp）にてご注文くださいませ。
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