世界最強の国力を誇ったケネディ、ジョンソン時代のアメリカ合衆国を象徴するかのように華やかな宝飾時計。世界最大の時計メーカーに成長したブロバ社が、満を持して放った最高級ラインの宝飾時計、《ダイアデム》シリーズに属する最高級モデルです。
英語の「ダイアデム」(diadem) は、ギリシア語の「ディアデーマ」(diadema ペルシア王が頭に巻く布で、王権の象徴)に由来し、英語では「王(女王)の冠」「王(女王)の威光」を表します。その名にふさわしく、この《ダイアデム》シリーズではふつう時計用には使わない高品質のダイヤモンドを使用しています。
サイズの点でも、宝飾時計に使われるダイヤモンドは、ふつうは小さなメレです。特別に注文して製作するのでない限り、これほど大きなダイヤモンドが時計に使用されることはありません。現行のどのメーカーの宝飾時計にも、これほどのダイヤモンドは使われていません。
最高の品物を身に着けるとは、最高の品物を自分の引き立て役にするということ。最高の品物を自分の引き立て役にするとは、最高の女性になるための小道具を身に着けるということ。
初めは、ご自分にとって、贅沢すぎる品物だと感じられるかも知れません。しかしこの時計を日々愛用し、ともに時を歩んでゆけば、この時計が自分の大切な一部と感じられる日が必ず来ます。その日、この時計は完全に手なずけられて、あなたの引き立て役となります。その日こそ、最高の時計をも引き立て役にしてしまう素晴らしい女性となったご自分に、あなたが出会われる日なのです。
【当時の広告から】
Our designer at Bulova is pretty particular. When he tells us he needs
diamonds for a design, we know he means business. We'd better deliver beauties.
Stones that reflect the brilliance, the color, the glow, all the things
you look for in a diamond. So we search. Around the world. As far as Antwerp,
Tel Aviv, and Amsterdam, the word's diamond centers.
We looked at 31 spectacular 58-facet diamonds for this watch. Then rejected 29. That takes a lot of time and effort. And a lot of diamonds. But it's worth it. The way we figure it, anything less is an insult to our designer's genius. Not to mention our company's name. When you know what makes a watch tick, you buy a Bulova.
ブロバ社の時計デザイナーは、まったく妥協を許さない。あるデザインにダイヤモンドが要ると言えば、真剣に探さないといけないのだ。用意すべきなのは、美しい石。照り、色、輝きをはじめ、人がダイヤモンドに求めるすべてを備えた石。だから我々は探す。世界中を。世界中からダイヤモンドが集まるアントワープ、テル・アヴィヴ、アムステルダムにも出掛けてゆく。
58面体にカットしたダイヤモンド。とりわけ素晴らしい31個を、この時計のために候補に選んだ。そのうち29個は、この時計を飾るに至らなかった。
ずいぶん時間と労力がかかるやり方だ。ダイヤモンドもたくさん要る。しかしそうするだけの値打ちがある。こうまでしなければ、ブロバ社の時計デザイナーのすばらしい才能を侮辱することになる。ブロバ社の名前を汚すことになる。本当の価値を知る人が選ぶ時計、それがブロバなのだから。