厳密には、製造後 80年(または100年)以上経った品物をアンティーク、それよりも新しい品物をヴィンテージと呼びます。懐中時計に代わって腕時計が使われ始めたのは1920年代頃ですから、厳密な意味のアンティーク・ウォッチはほとんどが懐中時計です。

 製造後 80年以上経ったアンティーク・ウォッチは非常に古い品物であるため、機械のコンディションや当時の技術レベル、故障した場合の修理の困難さ等の理由により、実用向きではありません。コレクション用とお考えください。


 ヴィンテージ・ウォッチ、特に概ね1940年代以降のものは実用可能です。クォーツ式時計(現在普通に売られている電池式の時計)のような防水性、耐衝撃性はありませんが、当時の人はこれらの時計を日常使用していましたから、あまり神経質に考える必要はありません。丁寧に扱っていただければ充分に実用することができます。

 ただし機械式時計(クォーツ式ではないぜんまいの時計)の特性として、一日あたり 2~3分程度の誤差が生じることがあります。クォーツ式ほどの正確さはありません。

※ 日本では「ヴィンテージ・ウォッチ」という言葉があまり知られていないので、質問3以下では1940年代以降のヴィンテージ・ウォッチのことを「アンティーク・ウォッチ」と呼ぶことにします。


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