スフェーン
sphene


 スフェーン (σφήν) とはギリシア語で楔(くさび)のことで、しばしば双晶を形成することから付けられた名前です。片麻岩や花崗岩の隙間、また片岩や粒状石灰岩のような変成岩中にも産します。化学式 CaTiSiO5 で表されるチタンとカルシウムの珪酸化鉱物で、必ず鉄を含み、セリウム、イットリウムを含むことも多くあります。モース硬度 5.5 と比較的軟らかいので、どちらかといえば指輪よりもペンダントに一層適しているといえるでしょう。

 スフェーンにおける屈折は二軸性で、屈折率は 1.885 - 1.990 及び 1.915 - 2.050 です。DR は 0.105 から 0.135 と非常に強い複屈折を示します。多色性も顕著で、緑色がかった黄色、赤みがかった黄色、無色の三色を観察できます。さらに分散度は 0.051 とダイヤモンドを凌ぎ、強烈なファイアを放って輝きます。

 宝石質のスフェーンの主要な産地はオーストリアン・チロルのシュヴァルツェンシュタインとローテンコップフ、スイスのサン・ゴタールとグリソン、オンタリオ(カナダ)のレンフルー、マダガスカルです。


 sphene スフェーン 2.30 cts 販売終了 SOLD

     上のスフェーンで作ったペンダント (販売済み)


 sphene スフェーン 1.39 cts 販売終了 SOLD

     上のスフェーンで作ったペンダント (販売済み)


 fine sphene 最高級品 スフェーン 17.50 cts 販売終了 SOLD




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