opals
オパールはクォーツ系の宝石のなかで最も高価なもので、宝石質のオパールにはホワイト・オパール、ブラック・オパール、ファイア・オパール、ウォーター・オパールの4種類があります。水と結合したシリカ（二酸化珪素）で、その組成は化学式 SiO2.nH2O で表すことができ、宝石質のオパールでは 6 % 乃至 10 % の水を含みます。非晶質で、モース硬度は 5.5 から 6.5、屈折率は 1.44 から 1.46 （単屈折）です。
オパールの遊色効果は前面から光が当たる場合にのみ観察できます。この遊色効果は規則的に配列された微小なシリカの球体と、球体間の空間によって光が拡散することで生まれ、色の違いは球体の大きさの違いに起因します。
ホワイト・オパールを背後からの光に透かして見ても白あるいは薄茶色に見えるだけで、遊色効果は観察できません。
ウォーター・オパールを黒い背景の上に置くとオパールに入射した光がすべて背景に吸収されて、遊色をよりはっきりと観察することができます。それゆえオパールをジュエリーにセットするときは石の後ろにあたる台の部分が開いていないセッティング（クローズド・セッティング）とし、オパールの後ろに紫色または黒のシルクを当てがうとより美しく見えます。
なお、オパレッセンス (opalescence) という言葉はティンダル現象によって生じるコモン・オパールやある種のムーン・ストーン、オパール・ガラスの白濁を意味します。遊色効果 (play of color) のことではありません。
オーストラリア産 ホワイト・オパール white opals
オーストラリア産 ブラック・オパール black opals
メキシコ産 オパール Mexican opals
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