二頭の牡羊のスキタイ風ペンダント 35 x 30 mm チェーンの長さ 67 cm フランス 二十世紀中頃
突出部分を含むペンダント部分のサイズ 縦 35 x 横 30 mm
二頭の牡羊(おひつじ)が向かい合うスキタイ風ペンダント。二十世紀半ばのフランスで作られた品物です。
牡羊は黄道十二宮の最初で、春分からの一か月にあたる3月21日から4月20日、厳しい冬が過ぎて生命が芽生える季節の星座です。それゆえ牡羊は生命力、充溢したエネルギー、独り立ち、勇気を象徴します。
古代ギリシアの時代、スパルタをはじめドーリス方言が話されていた地方において、田園の神アポッローンは牡羊の姿のアポッローン・カルネイオス(希
Ἀπόλλων Κάρνειος)として崇拝されました。アポッローン・カルネイオスは羊の守護神であり、羊を伝染病や狼から守り、羊の世話の仕方を羊飼いたちに教えると考えられました。
(上) カラミスのクリオフォロス ローマ時代の複製 ローマ、バラッコ美術館蔵
ボイオーティアでは家畜の伝染病を防ぐヘルメース・クリオフォロス(希 Ἑρμῆς κριοφόρος)が崇拝されました。ヘルメース・クリオフォロスとは、羊を運ぶヘルメースという意味です。初期キリスト教美術の「善き羊飼い」はヘルメース・クリオフォロスと同じ図像で、罪という悪疫から人間を守るクリストス・クリオフォロスを描いています。
ペンダントは打ち出し細工で、大きさの割に軽量です。商品写真はペンダントの両面を撮影しています。表裏は同じデザインで、どちらの面も同様に丁寧に作られていますので、表裏を気にする必要はありません。
ペンダント部分とチェーンの材質は、いずれも真鍮に銀めっきです。肉眼で見て目立つめっきの剥がれはありませんが、将来的にめっきが多少剥がれても、真鍮の暖かい色でヴィンテージ品らしい味わいが出て良いと思います。チェーンはベネシャンで、ねじれなどの問題も無く良い状態です。留め具は引き輪式で、スムーズに動作します。ペンダントは小さな円環でチェーンに繋がれており、自由にスライドします。この小さな円環には切れ目がありますので、先の細いペンチを使えばペンダントとチェーンを簡単に分離できます。円環の切れ目を開くのに大した力は要りません。
本体価格 8,800円 販売終了 SOLD
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