極稀少品 「ラ・プティット・クジーヌ」 ビヤンクール=シュル=オルジュのチーズ 直径 108 mm


1972 - 1979年頃



 フランスの北東部、ロレーヌ地域圏ムーズ県にある人口百人余りの小さな村、ビヤンクール=シュル=オルジュ (Biencourt-sur-Orge) で作られるチーズのティロゼム。フランス語の「プティット・クジーヌ」(petite cousine) は「遠い親戚の女の子」のことで、気兼ねなく親しくできるセクシーで可愛い女の子が描かれています。チーズ工房の名前は「ルナール=ジラール」(Renard-Gillard) となっています。


 本品は新品のまま使用されずに残っていた1970年代のデッド・ストック品です。チーズ工房「ルナール=ジラール」の所在地は "55290 Biencourt-sur-Orge" と書かれていますが、フランスで五桁の郵便番号が導入されたのが1972年ですから、本品はこの年よりも後に刷られたことがわかります。いっぽう 1980年頃に一般化するバーコードは、本品にはまだ刷られていません。したがって本品の年代は 1972年以降、1979年以前とみて間違いないでしょう。


 なおフランスでは、1971年、乳脂肪分のパーセンテージを表示する青いバー状のスペースが、チーズのパッケージに導入されました。この青いバーを「バール・ブリュ」(la barre bleue) と呼んでいます。

 カマンベール、クーロミエ、リヴァロ、エダム、グリュイエール、カレ・ド・レスト等の有名チーズは標準的な乳脂肪率がよく知られているので、パッケージには「バール・ブリュ」が無いのがふつうです。ただしこれらの有名なチーズであっても、乳脂肪分が30パーセント以下の場合は「バール・ブリュ」が表示されます。

 あまり知られていない種類のチーズの場合も、パッケージに「バール・ブリュ」が表示されます。本品「プティット・クジーヌ」は伝統的手法によって作られているのかもしれませんが、全国的によく知られた種類のチーズではないので、「バール・ブリュ」がティロゼムに表示され、「乳脂肪分45%」(45 pour cent matière grasse) と書かれています。


 本品を刷った印刷業者ガルノー (Garnaud) はティロゼム製作の大手で、フランス西部のアングレーム(Angoulême ポワトゥー=シャラント地域圏シャラント県)にあります。


 写真の額のサイズは 165 x165 ミリメートルです。ティロゼムは一点ですが、マットの色を変えて撮影しました。額、マットの変更はご遠慮なくお申し付けください。





12,800円 (写真の額装・税込)

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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