シンボル(象徴)
symboles


 近代語「シンボル」は、古典ギリシア語の名詞「シュンボロン」(σύμβολον 割符)に由来します。「シュンボロン」の語源は「シュンバッロー」(συμβάλλω 合わせる)です。

 ルーマニア出身の宗教学者でシカゴ大学神学部教授を務めたミルチャ・エリアーデ(Mircea Eliade 1907 - 1986)は、1957年の著書「聖なるものと俗なるもの ― 宗教的なるものの本質について」(„Das Heilige und das Profane - Vom Wesen des Religiösen“, Rowohlts Deutsche Enzyklopädie, Nr. 31, Hamburg, 1957)第三章第五節「水のシンボリズム」の冒頭において、次のように述べています。

     Und das Symbol spielt eine wichtige Rolle im religiösen Leben der Menschheit; durch die Symbole wird die Welt >transparent<, fähig, die Transzendenz zu >zeigen<.    また人間の宗教生活において、シンボルは重大な役割を演ずる。世界は様々なシンボルを通して透明になり、経験を超えた事物を示すことが可能になる。
         
    Mircea Eliade, „Das Heilige und das Profane - Vom Wesen des Religiösen“, Rowohlts Deutsche Enzyklopädie, Nr. 31, Hamburg, 1957
Kapitel III NATURHEILIGKEIT UND KOSMISCHE RELIGION, 5. Symbolismus des Wassers
  ミルチャ・エリアーデ「聖なるものと俗なるもの ― 宗教的なるものの本質について」 
第三章第五節「水のシンボリズム」


 蓋し人間の知性が不可視の価値を理解し、表現するには、何らかの記号あるいは譬喩に頼らざるを得ません。美術におけるシンボルは、数学における数字や演算記号と同様、世界を記述する言葉であるといえます。


 以降のページでは指示する外延がキリスト教的な事柄に留まらず、異教的な事柄、及び非宗教的な事柄にも及ぶシンボルを解説します。専らキリスト教に関連する事柄については、宗教のレファレンス・ページをご覧くださいませ。



 色彩のシンボリズム symbolique des couleurs

 植物のシンボリズム symbolique des plantes

 動物のシンボリズム symbolique des animaux

 宝石と鉱物のシンボリズム symbolique des gemmes et minéraux

 四元素に関するシンボリズム symbolique des quatre éléments

 天体のシンボリズム symbolique des astres

 数と図形のシンボリズム symbolique des nombres et des diagrammes

 人体のシンボリズム symbolique du corps humain

 衣装と装身具のシンボリズム symbolique des vêtements et des bijoux

 道具のシンボリズム symbolique des instruments et outils

 飲食物のシンボリズム symbolique de la nourriture

 社会に関するシンボリズム symbolique des sciences humaines

 その他のシンボリズム




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