シール・ペルデュ(フランス語 cire perdue)は粘土製塑像の周りにひも状の蜜蝋を巻き付け、さらに粘土をかぶせたのちに加熱して蝋を取り除き、鋳型を作る技法です。英語ではロスト・ワックス (lost wax)、日本語では失蝋法と呼ばれます。 この技法では鋳型ができるとはいえ、雄型は作品内部に閉じ込められてしまい、取り出すことができません。したがってシール・ペルデュで制作できる作品は一点限りであり、たいへん貴重なものとなっています。