フェルディナンド・ケラー作 「ヴァニティ」 地上の歓び 象徴に満ち溢れた華麗なフォトグラヴュール 1880年代
Vanity
原画の作者 フェルディナンド・ケラー(Ferdinand Keller, 1842 - 1922)
パプリシャー フィラデルフィア、ゲビー・アンド・カンパニー(Gebbie & Co, Philadelphia)
画面サイズ 縦 264 mm 横 195 mm
自分の美しさを映す鏡にうっとりと見とれる美女を描いた作品。
美しい色彩と造形の貝殻、色とりどりの美味なる果実、かぐわしい花々、艶やかな色で目を奪う孔雀、高価な布地、精巧なジュエリーなど、彼女の周りにはありとあらゆる美しいものが溢れています。しかしそのなかの何よりも美しいのは彼女自身です。髪を飾る宝石も、身にまとった数々のアクセサリーも、輝くように魅力的な彼女の肢体に比べると、まるでガラス玉か石ころのようです。宝石と孔雀の羽根が放つ硬質の冷たい光が、豊満な柔肌の柔らかい輝きをいっそう強調する効果を生み出しています。
彼女が見入る鏡も、美しい羽根を見せびらかす
孔雀も、虚栄のシンボルです。しかしこの絵は教訓じみた道徳を説かずに、むしろ地上の美しさを謳歌する純粋な喜びに溢れています。
《額装について》
当店では無酸のマットと無酸の挿間紙を使用し、美術館水準の保存額装を提供しています。上の写真は額装例で、外寸 40 x 31センチメートルの木製額に、赤色ヴェルヴェットを張った無酸マットを使用しています。この額装の価格は
24,800円です。
額の色やデザインを変更したり、マットを替えたりすることも可能です。無酸マットに張るヴェルヴェットは赤や青、ベージュ等に変更できますし、ヴェルヴェットを張らずに白や各色の無酸カラー・マットを使うこともできます。
版画を初めて購入される方のために、版画が有する価値を解説いたしました。
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《原画の作者について》
ケラー 「ベックリンの墓」 1902年
ベックリン 「死者の島」 1880年
フェルディナンド・ケラー(Ferdinand
Keller, 1842-1922)は早熟な才能を現したドイツの画家です。
1866年にスイスとフランスに旅したほか
1867年から1869年までの約2年間はローマに滞在し、そこで描いた人物や風景の習作をもとに、数々の優れた歴史画を製作しました。
1900年にはベックリン(Arnold Boecklin, 1827-1901)の影響で古代神話に題材を取った作品を描きはじめます。ケラーの代表作のひとつである
「ベックリンの墓」(1901-02年製作)は、ベックリンの「死者の島」(1880年製作) の影響を強く受けています。
フォトグラヴュールの本体価格 38,000円 (額装別)
電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。
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