スティール・エングレーヴィング 「アッソス」
Assos
原画の作者 J. M. W. ターナー (Joseph Mallord William Turner, R.A. 1775 - 1851)
版の作者 E. F. フィンデン (Edward Francis Finden, 1791 - 1858)
画面サイズ 縦 92 mm 横 139 mm
イギリス 1836年
チャールズ・バリー卿のスケッチに基づいて小アジアのアッソス(Assos)を描いたターナーのエングレーヴィング。
アッソスはゼノンの跡を継いでストア派の学頭となった哲学者クレアンテス(Cleanthes,
B. C. 331/6-233/2)の出身地であり、アリストテレス(Aristoteles, B. C.
384-322)が一時居を定めたことでも知られています。古代には1本の大きな突堤でできた港があり、海岸から少し離れた場所に城壁に囲まれた町が築かれていました。
新約聖書の時代になって、福音記者ルカは船に乗ってアッソスに行き、ここで使徒パウロがルカに合流してレスボス島のミュティレーネーに寄港したのち、エルサレムに向かいます。(使徒言行録
20:13-14)
小アジアは現在はトルコ領ですが、オスマン・トルコ以前はギリシア系文明の地であって、アッソスも円形劇場やギリシア神殿、ギリシア式の石棺が見られる墓地など、ヘレニズム時代の数多くの遺跡が残されています。
参考 ターナーの原画
「トルコ、アッソスの廃墟」 (The Ruined City of Assos, Turkey) 1832 - 34年 紙にインクと水彩 140 x 204 mm アイルランド国立美術館 (National Gallery of Ireland)
蔵 Wilton number: 1258
「アッソス」 (Assos) 1835年頃 紙に水彩 133 x 202 mm ブラックバーン美術館 (Blackburn Museum and Art Gallery)
蔵 Wilton number: 1262
テート・ブリテンが収蔵する版画 1988年に購入 Rawlinson number: 594 ※ 当店の商品と同じものです。
版画を初めて購入される方のために、版画が有する価値を解説いたしました。このリンクをクリックしてお読みください。
エングレーヴィングの本体価格 31,800円 (額装別)
電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。
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