聖母のクールと藤色のビーズ 銀のクルシフィクスのディゼーヌ


全長 15 cm

フランス  20世紀前半



 藤色のビーズを使用したディゼーヌ。



 各種ロザリオのなかでも目にする機会が最も多い五連のシャプレ(chapelet 数珠)は、十五連のロゼール(rosaire ロザリオ)を携帯に便利なように小型化したものですが、「ディゼーヌ」(dizaine フランス語で「十個」の意)はさらに小型化を進めて、クラウン(環状部分)のビーズを一連10個のみとしています。クルシフィクスとクール(cœur センター・メダル)のあいだに、もう 1個のビーズが使用されています。





 本品のクルシフィクスは、突出部分を含むサイズが縦 16.8ミリメートル、横 10.3ミリメートルとごく小さなものですが、コルプスの作りはたいへん細かく、十字架の表面も丁寧に仕上げられています。フランスにおいて 800シルバーを示す「イノシシの頭」のポワンソン(貴金属の検質の印 ホールマーク)が、十字架の表(おもて)面上部に刻印されています。

 クールは直径 10.5ミリメートルの円形メダイで、ポワンソンはありません。表(おもて)面に聖母マリアの横顔、裏面に百合の花を浮き彫りにしています。百合はマリアの純潔を表すとともに、「神に選ばれた地位」と「摂理への信頼」の象徴でもあります。

 ビーズの素材はルーサイト(アクリル樹脂)と思われ、美しい透明感があります。ひとつひとつのビーズの両端に金属製のリングを嵌めた丁寧な作りです。





 本品は数十年前のフランスで制作された真正のヴィンテージ品ですが、古い年代にかかわらず良好な保存状態です。特筆すべき問題は何もありません。





本体価格 6,800円 販売終了 SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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