ミント・グリーンのクリスタル製ビーズ スターリング・シルバーの美麗ロザリオ シルバーのケース付 全長 57 cm


ロザリオを吊り下げたときのセンター・メダル上端までの長さ 38.5 cm

ロザリオの全長 57 cm

突出部分を含むクルシフィクスのサイズ 56.5 x 36.3 mm


1940年代頃



 装飾的デザインのスターリング・シルバー製クルシフィクスに、明るいグリーンのガラス製ビーズを使用した美麗なロザリオ。





 曲線を多用した植物モチーフのクロスは 56.5 x 36.3 ミリメートルと大きなサイズですが、透かし細工になっているために、視覚的に軽やかな印象を与えます。クロスの数か所にあしらわれた花は薔薇です。薔薇は本来5枚の花びらを有するため、キリストが受難の際に負われた五つの傷、すなわち釘による両手両足の傷と、脇腹の槍の傷を象徴します。また薔薇は聖母の象徴でもあるので、薔薇が付いた十字架はマーテル・ドローローサ(悲しみの聖母)の象徴的表現と解することもできます。クロスの各末端部分、及び線状の部分には、手作業による研磨が施され、きらきらと輝いています。

 スターリング・シルバー製のコルプス(キリスト磔刑像)は多くのロザリオに見られる打ち出し細工ではなく、小さいサイズながら丁寧に作り込まれた丸彫り像となっています。クロスの裏面に、高純度の銀を表す "STERLING" の刻印があります。





 センター・メダルもクロスと同様に植物をモチーフにした装飾的なシルエットで、図柄は「スカプラリオのメダイ」、すなわちキリストの聖心カルメル山の聖母をあしらいます。センター・メダルの輪郭部分および花がデザインされた部分にも研磨処理が施され、きらきらと強い輝きを放っています。センター・メダルの裏面にも、高純度の銀を表す "STERLING" の刻印があります。





 ビーズは明るいグリーンの鉛ガラス(クリスタル・ガラス)製で、美しいファセット・カットが施されています。表面には何のコーティングも施されていませんが、鉛ガラスは通常のガラスに比べて屈折率が高いために、ビーズを通る光が強い分散を起こして七色に輝きます。





 クラウン(環状部分)の第三連の中ほどに、絶えざる御助けの聖母のメダイが取り付けられています。「絶えざる御助けの聖母」はビザンティンのイコンで、ローマの聖アルフォンソ・デ・リゴリ教会 (Chiesa di Sant'Alfonso all'Esquilino) に安置されています。

 このロザリオは破損も摩耗もほとんど無く、非常に良いコンディションです。優れたデザイン性と高級感を兼ね備え、たいへん美しいロザリオです。ロザリオは直径 60ミリメートル、高さ 17ミリメートルのスターリング・シルバー製ケースに入っています。鉛ガラス(クリスタル・ガラス)は硬度が低いので、アンティーク・ロザリオのクリスタル製ビーズにはどうしても瑕(きず)が多く見られますが、このロザリオはケースに大切に収納されていたために、ビーズにほとんど瑕が無く、新品同様です。









 ケースの蓋には流麗な字体のエングレーヴィングによって "SGS" のイニシアルが刻まれています。ケース本体にはスターリング・シルバー製であることを示す刻印があります。






本体価格 24,800円 販売終了 SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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