ベル・エポックのフランス製 アール・ヌーヴォーの銀のロザリオ 全長 51 cm
ロザリオを吊り下げたときのセンター・メダルまでの長さ 32 cm
ロザリオの全長 51 cm
クルシフィクスのサイズ(突出部分を含む) 34.7 x 21.3 mm
ビーズの直径 6.5 mm前後
フランス 19世紀末から20世紀初頭
19世紀末から20世紀初頭、フランスが華やかな雰囲気に包まれていた「ベル・エポック」期のロザリオ。
クルシフィクスの十字架は、「聖フロリアヌス十字」(フロリアン・クロス)を発展させた装飾的な形で、交差部には特徴的な切れ込みがあります。交差部はゆるやかな曲線を描いて肉厚に盛り上がり、イエズスの後光は花か新芽のような形をしています。各末端部は一見したところオーソドックスなトレフォイル(三つ葉)形に見えますが、アール・ヌーヴォー様式による左右非対称の植物文様で構成されています。十字架の上部の環に
800シルバーを表すフランスのホールマーク(猪の頭)が刻印されています。
センター・メダルは一方の面にキリストの横顔を、もう一方の面に聖母の横顔を、それぞれ浮き彫りにしています。浮き彫りはいずれもたいへん丁寧に制作されています。メダイの縁のあたり、キリストの額近くに、
800シルバーを表すフランスのホールマーク(蟹)が刻印されています。
ビーズはアメシスト色のガラス製で、すべて揃っており、問題無いコンディションです。ひとつひとつ手作業でカットされているために形がいびつで、およそ百年前に製作された真正のアンティーク品ならではの味わいがあります。主の祈りと栄唱のビーズの隣に、センター・メダルと同じ絵柄でひとまわり小さなメダイが計6枚配置されています。このように小さなメダイを挿入するのは、フランスで制作された古いロザリオの特徴です。メダイは摩耗も無く、いずれもたいへん良いコンディションです。
本品は 800シルバー無垢という素材もさることながら、クルシフィクスと各メダイをこの上なく丁寧に彫って仕上げた高級な作りの品物です。二度の世界大戦と戦後の困難な時期を潜り抜け、フランスの家庭に大切に伝えられてきたロザリオです。
本体価格 25,000円 販売終了 SOLD
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