トパーズ・カラーのクリスタル・ガラス製ビーズを使用した美麗なロザリオ。
クロスの両面には、くまなく植物文様をあしらっています。フランスのロマネスクの聖堂には、異教時代の「生命の木」の名残と思われる植物文様の浮き彫りがよく見られます。このクロスのデザインは建材を思わせる直線的なシルエット、植物文様ともに、ロマネスクの聖堂建築を髣髴とさせます。クロス上部の環にはスターリング・シルバー製を表すフランスのホールマークがあります。
(下) 参考画像 オーネーのサン=ピエール教会西入口 (eglise Saint-Pierre-de-la-Tour, Aulnay, Charentes-Maritime,
Poitou-Charentes)
センター・メダルは表(おもて)面に聖母マリアの横顔、裏面にいずれも聖母の象徴である星と白百合をあしらいます。センター・メダル下部の環にはスターリング・シルバー製を表すフランスのホールマークがあります。ビーズはすべて揃っており、破損等の問題もありません。
本品は百年近く前に制作されたものですが、たいへん良好なコンディションです。