稀少品 聖遺物を納めた銀線細工のロザリオ

silver filigree rosary with a relic chamber, made in Germany, early 1700's

ドイツ  1600年代


ロザリオの全長 37 cm

クルシフィクスの台のサイズ 76.9 x 47.3 mm (上下の環を含む)

クレド・クロスのサイズ 31.9 x 30.5 mm

主の祈りと栄唱のビーズの直径 約 10 mm (突出部分を除く)



 非常に古いドイツのロザリオ。おそらく 1600年代、遅くとも1700年代初頭までに製作されたもので、クルシフィクス上部の環に銀の純度 0.750 を示すホールマークがあります。製作された都市のマークはよく判別できませんが、バイエルン地方のものであろうと思います。

 繊細な金銀線細工のロザリオはほとんどが押し潰されたり破断したりしています。このロザリオも銀線細工の一部が折れ曲がりと破断が見られ、またふたつのエマイユにも折れ曲がりと剥落がありますが、年代を考えればたいへん良い保存状態といえます。白色のガラス製ビーズもおそらくオリジナルです。

 ドイツで製作される金銀線細工のロザリオは、1600年代の終わりまではチェーンを使用せず、糸や皮紐でビーズを繋いでいました。当店のロザリオは紐が使用されており、1700年代の初めあるいはそれ以前のものと思われます。

 またクルシフィクス、クレド・クロス、主の祈りと栄唱のビーズはいずれも細い銀のワイアを曲げて複雑なパターンを描いたものです。ワイアには丁寧にミル打ちが施されています。一見したところ同じように見えるバイエルンのロザリオでも、後の時代のものは銀のワイアで製作されておらず、薄い金属板を繊細な透かし細工のパターンに打ち抜き、銀線細工のように見せかけたものが多くなります。しかしこのロザリオは真正の銀線細工の技法により、非常な手間をかけて製作されたものです。なお、この頃のロザリオにはゼンター・メダルはありません。

 このロザリオのクルシフィクスは磁器製で、台となる金銀線細工の表裏にひとつずつ嵌め込まれています。表には磔刑のキリストが描かれ、裏にはドイツ語で「汝の魂を救え」 (Rette deine Seele) と書かれています・

 表裏のクルシフィクスに挟まれて、小さな聖遺物入れがあります。聖遺物入れは下から6番目の商品写真に写っています。ロザリオを壊さずに開封することができませんので、中身を確認することはできません。





189,000円 販売終了 SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール(procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp)にてご注文くださいませ。




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