（上） 本品の表裏。商品の数は一点です。装着するには、引き輪Aを環Bに繋げます。AB間の距離は 19センチメートルです。
「わが神よ、愛しています」 聖テレーズ カルメルの聖母 イエズスの聖心 クリスタル製ビーズ 清楚な華やぎのブレスレット型ロザリオ
ブレスレットを閉じたときのサイズ 19 cm
テレーズのメダイの直径 13.2 mm （突出部分を除く）
小さいメダイの直径 8.6 mm （突出部分を除く）
ビーズの直径 5.0 - 5.5 mm 前後
フランス 1930 - 40年代
初聖体またはコミュニオン・ソラネルを受ける人のためのブレスレット型ロザリオ。ブレスレット型ロザリオには一連のものと二連のものがありますが、これは二連のタイプで、22個のビーズと3枚のメダイで構成されています。装着時は引き輪Aが環Bに繋がった状態で、いちばん大きな聖テレーズのメダイ以外の部分が環状になります。
AB間の距離は手首周りに相当します。初聖体のブレスレットは子供用の短いサイズである場合が多いですが、本品はAB間が 19センチメートルで、大人が使っても余裕があります。
大きなメダイは一方の面にリジューの聖テレーズの上半身が浮き彫りにされています。クルシフィクスを抱くテレーズの胸からは、愛を象徴する薔薇が咲きこぼれていますが、最もよく知られたテレーズの肖像画とは異なって、本品の浮き彫りにおけるテレーズは天に目を向けています。初聖体を迎える女性のブレスレットに、いかにもふさわしい構図です。テレーズを取り巻くように、ラテン語で「幼きイエズスの聖テレジア」(SANCTA
THERESIA A JESU INFANTE) と書かれています。
メダイのもう一方の面では、布に転写されたイエズスの聖顔が十字架に架かっています。十字架は愛を象徴する薔薇、及び「わが神よ、愛しています」(Mon
Dieu, je Vous aime.) という聖テレーズの言葉に囲まれています。イエズスの聖顔への信心は、救い主に与えた苦しみを償おうとする信心業であり、、「改悛のガリア」(GALLIA POENITENS) の信仰復興運動に関連して、19世紀中頃から20世紀中頃までのフランスで盛んでした。
小さいメダイの一方は「スカプラリオのメダイ」で、一方の面には聖レイモン＝ストックにスカプラリオを授ける聖母子（カルメルの聖母）と「カルメルのおとめ」(VIRDO CARMELI) というラテン語の銘を、もう一方の面には胸を開いて愛に燃える聖心を示すイエズス・キリストを、それぞれ精緻な浮き彫りで表しています。もう一方の小さなメダイには、表（おもて）面に聖母の横顔、裏面に星と百合を浮き彫りにしています。星と百合はいずれも聖母の象徴です。
本品のメダイのサイズはとても小さく、小さいほうは直径 8.6ミリメートル、大きいほうでも直径 13.2ミリメートルしかありません。上の二枚の写真は実物の面積を約60倍に拡大しています。定規のひと目盛は
1ミリメートルです。聖テレーズの胸に咲く薔薇の花、聖心を示すイエズスの手、スカプラリオを与える聖母子とこれを受ける聖サイモン・ストックの頭部は、いずれも
1ミリメートルほどの極小サイズです。聖母子と聖サイモン・ストックの足元にある雲の表現も秀逸です。
本品のビーズはたいへん透明度が高いクリスタル・ガラス製で、きらきらと美しく輝きます。それぞれのビーズは多数のファセット（小面）を有しますが、これらのファセットは驚くべきことに一面ずつ手作業でカット・研磨されています。
本品の保存状態は良好で、特筆すべき問題はありません。メダイの写真は実物の面積を60倍にも拡大しているので、わずかな摩耗が識別可能ですが、実物を肉眼で見ると十分に綺麗です。
ほとんどのブレスレット型ロザリオにおいて、メダイとチェーンは銀色です。しかるに本品は無色のガラス・ビーズに金色のメダイとチェーンを取り合わせており、清楚さと華やかさを併せ持ちます。ブレスレット全体のサイズは長めで、大人の手首周りにも十分に対応しますが、ビーズは直径
5ミリメートルと小さめで、チェーンも細めであり、華奢（きゃしゃ）で上品な印象です。驚くほど細密なミニアチュール彫刻を施したメダイは、フランスのアンティーク品ならではの作品です。
本体価格 14,800円 販売終了 SOLD
電話 (078-855-2502) またはメール（procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp）にてご注文くださいませ。
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