聖母マリアのエリサベト訪問


タイポグラヴュア  109 x 70 mm

1920年頃 フランス



 上質の中性紙を使用した小聖画。聖画に描かれているのはルカによる福音書 1章 39 - 56節にある聖母マリアのエリサベト訪問の場面で、黒っぽいマントを羽織った聖母の前に、エリサベトが跪いています。原画はギルランダイヨ (Domenico Ghirlandaio, 1449 - 1494) のテンペラ画です。ギルランダイヨはフィレンツェの画家で、イタリア・ルネサンスの重要な芸術家のひとりです。ミケランジェロの師でもあります。


(下) Domenico Ghirlandaio, La Visitation, c. 1491, tempera on wood, 172 x 165 cm, Musée de Louvre




 聖画はタイポグラヴュアですが、フォトグラヴュアと見まがうばかりの精密さで複製されており、非常に高品質の聖画といえます。版元は宗教書や聖画を製作していたパリの出版社ラール・カトリーク (l'Art Catholique, 6, Place St. Sulpice, Paris) です。裏側は白紙です。





(参考価格 1,800円)



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