最後の晩餐のカード

タイポグラヴュア  120 x 74 mm

1924年 フランス


上質の中性紙を使用したカード。

聖画に描かれているのはヨハネによる福音書 13章の最後の晩餐の場面で、

画面の中央に座っているのはイエズス、イエズスの右(向かって左)は使徒ヨハネ、イエズスの左(向かって右)は使徒ペトロです。

卓上にはパンとぶどう酒が置かれています。

まもなく弟子の一人に裏切られるという予告をした主イエズスに向かって、主が愛された弟子ヨハネがペトロに促され、

「それは誰のことですか」とイエズスに訊ねています。(ヨハネによる福音書 13: 25)


背後には星明りに照らされた聖地の夜の風景が、シルエットとして浮かび上がっています。

単色のタイポグラヴュアですが、あたかもメゾティントのような、神秘的で静謐な雰囲気を湛えた聖画に仕上がっています。


聖画の下にはフランス語で「聖なる晩餐」(La Sainte Cene) と画題が書かれています。

また "Cop. 1920 Bouasse-Jeune" "P.248" "Made in France" "Charpentier-Bosio pinxit" との記入が見られます。

ブアス=ジューヌ (Bouasse-Jeune) はパリの版元の名前です。

また "Charpentier-Bosio pinxit"とは、原画を「シャルパンティエ=ボジオが描いた」という意味です。

シャルパンティエ=ボジオは、ガストン・シャルパンティエ=ボジオ (Gaston Charpentier-Bosio) またはアンドレ=アメデエ・シャルパンティエ=ボジオ (Andre-Amedee Charpentier-Bosio, 1822 - ?) のどちらかでしょう。


裏側には紫色のインクで 1924年 6月 15日の日付が書き込まれています。

同じ日付のカードが他にも何枚か祈祷書にはさまれておりましたので、このカードも初聖体(初めての聖体拝領)の記念カードであることがわかります。


(参考価格 3,800円)


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