憐れみの愛のバシリカ
Santuario dell'Amore Misericordioso, Collevalenza





 憐れみの愛のバシリカ (Santuario dell'Amore Misericordioso) はイタリア、ウンブリア州ペルージャ県トーディの小さな町コッレヴァレンツァ (Collevalenza) に位置し、スペイン人の修道女スペランツァ・アラーマ (Madre Esperanza de Jesus, Madre Speranza di Gesu Alhama Valera, 1893 - 1983) が設立した教会です。

 スペランツァ・アラーマは 1893年、スペイン、ムルシア州のサントメラ (Santomera) で貧しい家庭に生まれました。21歳のときにバレンシア州ビジェナ (Villena) のカルヴァリオ女子修道会に入り、1930年、他の3人の修道女とともにマドリッドで「憐れみの愛のはしため修道会」(La Congregacion de las Esclavas del amor misericordioso, La Congregazione delle Ancelle dell'Amore Misericordioso) を設立、さらに 1951年8月15日には、ローマで「憐れみの愛の兄弟会」 (La Congregacion de los Hijos del Amor Misericordioso, La Congregazione dei Figli dell' Amore Misericordioso, CONGREGATIO FILIORUM AMORIS MISERICORDIS) を設立しました。

 同年8月18日、スペランツァ・アラーマは「憐れみの愛のはしため修道会」の修道女たち、及び設立したばかりの「憐れみの愛の兄弟会」の修道士たちとともにコッレヴァレンツァに移り、わずかな資金をもとに、イエス・キリストの憐れみの愛に対する信心を広める拠点作りに取り掛かります。

 フリオ・ラフエンテ (Julio Lafuente) の設計による近代的な聖堂が完成したのは 1965年です。この聖堂は20世紀後半の聖堂建築としてはもっとも大規模なもののひとつで、1982年にはローマ教皇ヨハネ・パウロ2世によってバシリカの称号が与えられました。

 スペランツァ・アラーマは 1983年にこの地で亡くなり、バシリカの地下聖堂に埋葬されています。1992年には列聖に向けての手続きが始まっています。


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