セルギエフ・ポサードのトロイツェ・セルギエフ大修道院
The Trinity-St. Sergius Monastery


 ザゴルスクはモスクワの北東およそ90キロメートルにあり、トロイツェ・セルギエフ大修道院を中心に発展した街です。本来の名称はセルギエフ・ポサードで、ソヴィエト連邦時代に革命家ザゴルスキーを記念してザゴルスクと改名されましたが、現在は旧名のセルギエフ・ポサードに戻っています。

 トロイツェ・セルギエフ大修道院

 ロシア正教最大の聖地、トロイツェ・セルギエフ大修道院は、ロシア正教において最も崇敬を集める聖者のひとり、ラドネジのセルギー(Sergius of Radonezh, 1315-92)が1345年に建てて聖三位一体に奉献した木の教会に始まります。

(下) Viktor Mikhailovich Vasnetsov, Sergius of Radonezh, 1882




 セルギーがロシアの守護聖人と宣言された1422年に最初の石造礼拝堂、1452年にはセルギーの不朽体を納める銀の祭壇を有するレンガ造りの礼拝堂が建てられ、1476-77年にはイワン大帝が優美な聖霊教会を建設しました。

 聖霊教会


 1559年から85年にかけてイワン雷帝が建設した生神女就寝聖堂はモスクワのクレムリンにあるウスペンスキー聖堂をモデルにしています。

 生神女就寝聖堂

 こうして17世紀末までに多数の建物が建てられて修道院の威容が整ってゆき、1744年にはラヴラ(大修道院)の敬称を以って呼ばれるようになりました。

 1712年にロシアの首都がモスクワからサンクトペテルブルグに移った後も、トロイツェ・セルギエフ大修道院はロシア正教の中心地であり続けましたが、1920年にボルシェヴィキ政権によって閉鎖を強いられ、修道士たちは強制労働キャンプに送られました。1946年、第二次世界大戦の戦勝を祝ってスターリンが修道院再開を許可し、トロイツェ・セルギエフ大修道院は1988年までロシア正教の総主教座でした。現在では総主教座はダニロフ大修道院に移っていますが、近年はロシアにおける宗教の復興によってトロイツェ・セルギエフ大修道院への訪問者、巡礼者はますます増加し、ロシア正教最大の聖地であり続けています。



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