エミール・ドロプシ作 「ロサ・ミスティカ 神秘の薔薇」 アンティーク品による聖母の美麗オラトワール 128 x 178 mm


オラトワール全体のサイズ 縦 178 x 横 128 mm  厚さ 23 mm

エマイユの縁を含む直径 65 mm

エマイユの縁を除く、打ち出し細工のメダイユのみの直径 55 mm


フランス  19世紀後半から20世紀初頭



 フランスで制作された聖母のメダイユをヴェルヴェット張りマットに固定し、木製の縁を取り付けたオラトワール。聖母のメダイユは19世紀後半から20世紀初頭に制作されたアンティーク品、ヴェルヴェット張りマットと木製の縁は現代のものです。





 メダイユは若きマリアの柔和な横顔を打ち出し細工で表しています。後光に施された金彩には天上に溢れる柔らかな微光が宿り、微笑を浮かべるマリアの横顔を優しく包み込んでいます。天使ガブリエルから受胎を告知されたマリアは、ごく若い少女であったにもかかわらず、「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」と答えてすべてを神に委ねました。救い主を産むという大任を告げられたマリアの表情には、神への信頼が読み取れます。

 「ロサ・ミスティカ」(ROSA MYSTICA) の文字が、若き聖母を囲んでいます。「ロサ・ミスティカ」とはロレトの連祷にあるマリアの称号の一つで、ラテン語で「神秘の薔薇」、「奇(くす)しき薔薇」という意味です。五世紀のラテン詩人セドゥーリウスが「カルメン・パスカーレ」("CARMEN PASCHALE" ) で歌ったように、棘のある繁みから生え出でつつも傷つくことなく美しい薔薇の花は、人祖の妻エヴァと同じく女性でありながらも、エヴァの罪に傷つくことがない無原罪の御宿り、すなわちマリアの象徴です。伝統的図像表現において、聖母マリアは棘の無い薔薇とともに表されることがあります。聖母と共に表される棘の無い薔薇は「ロサ・ミスティカ」、すなわち原罪を持たない聖母自身の象徴です。

 高名なメダイユ彫刻家ジャン=バティスト・エミール・ドロプシ (Jean-Baptiste Émile Dropsy, 1848 - 1923) のサイン (É. Dropsy) が、聖母の右肩の上あたりに刻まれています。





 打ち出し細工のメダイユは、エマイユを施したブロンズ製の枠に囲まれています。枠に使われている技法はエマイユ・シャンルヴェ (l'émail champlevé) で、薄く打ち延ばしたブロンズ板に鏨(たがね)とビュラン(burin 彫刻刀)で窪みを彫り、色ガラスのフリットを入れて融けるまで窯で加熱した後、徐々に温度を下げ、ガラスを銅板の表面に固着させています。フリットは淡い青と濃い青の不透明ガラスで、二つの色はブロンズ製唐草文の隔壁に隔てられています。





 本品のメダイユは百年以上前のフランスで制作された真正のアンティーク品ですが、古い年代にもかかわらず、保存状態は極めて良好です。淡い金彩も剥落せず、凹み等、特筆すべき問題も一切ありません。エマイユも剥落が全く無い完品です。本品は自立式ですが、ご希望により壁掛け用金具及び透明アクリルの保護板を無料でお付けいたします。





23,800円

電話 (078-855-2502) またはメールにてご注文くださいませ。




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