「ノートル=ダム・ド・フルヴィエール」(Basilique de Notre-Dame de Fourvière) のバシリカ に安置されたリヨンの聖母のメダイ。両面とも戴冠した聖母子を精緻な浮き彫りによって表し、その周囲を優雅な曲線を描くアール・ヌーヴォー様式の枠で囲んでいます。
一方の面においてリヨンの聖母は右手を挙げ、左腕に抱いた幼子イエズス、すなわち救いに至る道を人々に示しています。幼子イエズスは世界あるいは宇宙の支配権を象徴するグロブス・クルーキゲル(世界球)を左腕に抱え、右手を挙げて祝福のポーズを取っています。聖母子とも微笑みを浮かべ、見る者を愛によって救いへと導いています。
もう片方の面にはロマネスク様式の聖母子像、ノートル=ダム・ド・リヨンが浮き彫りにされています。聖母子はリヨン市民の信仰心の証しである豪華な衣を身に着けており、聖母の首には聖心と十字架、幼子イエズスの首には十字架が下げられています。
商品写真は実物を約60倍の面積に拡大していますので、突出部分の磨耗がよくわかりますが、実物を肉眼で見ると、十分に美しいコンディションです。この程度の摩耗は真正のアンティークならではの趣(おもむき)として楽しんでいただけることと思います。