高級品 野の花の少女マリア スターリング・シルバーによる立体的なメダイ 27.8 x 25.3 mm


突出部分を含むサイズ 縦 27.8 x 横 25.3 mm  最大の厚さ 3.0 mm  重量 3.7 g

イタリア  1960 - 70年代



 眼を閉じて思いに耽る少女マリアを、たいへん立体的な浮き彫りで表したスターリング・シルバーのメダイ。八枚の花弁を持つ花の中にマリアの姿を鋳造し、手作業による彫金細工で、周囲に複雑なパターンを刻んでいます。





 長い髪を紐で括った少女マリアは、どこにでもいる若い女性として描かれています。首元に見える衣も、髪を隠すヴェールも、とりわけ高価なもののようには見えません。しかしこのヴェールは地上でただ一人、聖霊によって身ごもったマリアの「花嫁のヴェール」です。

 マリアは眼を閉じて、ガブリエルから伝えられた受胎告知の意味を思い返しています。「メシアを産む」のは、常人であれば怖れおののき、逃げ出すに違いない大任ですが、アブラハムやヨブにも勝る信仰の持ち主であるマリアは、「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」(ルカ 1:38)と答え、心静かに神に従いました。魂の深奥から溢れ出る喜びゆえに、マリアの口許には静かな微笑が湛えられています。


 このメダイは八枚の花弁を有する花の形をしています。

 キリスト教では神が天地創造に要し給うた日の数である「七」を「完全数」、すなわち物事の完結性、完全性を象徴する数と考えますが、「八」は「七」の次の数であるゆえに、物事の新たな始まり、新生、生まれ変わり、新しい命の象徴とされます。全身を水中に浸す洗礼が行われていた時代に、洗礼堂が八角形のプランで建てられていたのも、「八」が有するこの象徴性ゆえです。

 したがって八弁の花の中央にマリアを配した本品の意匠は、マリアが受胎告知を受け容れたことによって人間に新しい生命が与えられたことを表しています。


 花弁形の縁とマリア像との間は、複雑なパターンの彫金細工で飾られています。メダイの彫金細工は肉眼では手彫りのように見えても、実際は打刻や鋳造による場合が多くあります。しかるに本品の彫金細工は真正の手彫りです。高倍率の顕微鏡で観察すると溝の輪郭は鋭利で、溝の内部にはビュラン(彫刻刀)の跡を確認できます。


 本品は20世紀中頃に制作された真正のヴィンテージ品ですが、マリアが大きく突出したデザインにもかかわらず、まったく磨滅がみられない新品同様の保存状態です。少女マリアの柔和な微笑みに、深い信仰が形象化されています。





本体価格 11,800円 販売終了 SOLD

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