七色のプレキシガラス　不思議のメダイ　フランス製デッド・ストック品　22.7 x 14.3 mm


突出部分を含むサイズ　縦 22.7 x 横 14.3 mm

フランス　　1960年代頃

　アルミニウム合金にプレキシガラスを掛けてエマイユ・シュル・バス＝タイユ風に仕上げた不思議のメダイ。アルミニウムとその合金は銀や銅に比べて融点が低く、ミネラルガラス（普通のガラス）が融ける温度ではアルミニウム自体が融けてしまうので、ガラスのエマイユを施すことは困難です。本品においてはミネラルガラスの代わりにプレキシガラスが使われています。プレキシガラスはルーサイトとも呼ばれるアクリル樹脂で、高い透明度、美しい発色、ミネラルガラスをはるかにしのぐ耐衝撃性が特長です。水族館の水槽の「ガラス」はプレキシガラスですし、自動車のライト部分、時計の風防、CDやDVD等に多用されるほか、潜水艦や航空機の窓にも使われています。

　不思議のメダイはいまでも作られていますが、現代のものは浮き彫りが大雑把なものが多いように感じます。本品はおよそ50年前にフランスで制作され、新品のまま保存されていたものですが、聖母の浮き彫り、周囲の文字とも細部に至るまでたいへん丁寧に仕上げられています。下の画像は実物の面積を約80倍に拡大して示しています。聖母の顔の直径、掌（てのひら）の大きさ、文字の高さは、いずれも１ミリメートル程ですが、あたかも大型の浮き彫り作品のように正確なプロポーションで、美しく丁寧に彫られています。







　裏面もシンプルな図柄ながら同様の丁寧さで仕上げられています。製造国を示す「フランス」(FRANCE) の文字が裏面の最下部に刻まれています。フランスはメダイユ芸術が最も発達した国で、信心具のメダイにも優れた作品が多くあります。

　浮き彫りの丁寧さ、プレキシガラスの品質に、色による差はありません。赤のメダイのみ裏面にプレキシガラスが掛かっておらず、また祈りの言葉が格式ある英語で書かれています。赤のメダイの裏面には「フランス」(FRANCE) の文字がありませんが、フランスの同じメーカーのもので、聖母の浮き彫り、裏面の図柄とも他の色のメダイと同じです。

　このメダイは1960年代頃のフランスで制作された真正のヴィンテージ品ですが、デッド・ストック品（新品）ですので、制作当時のままの良好な状態です。たまたま数十枚を入手する機会がありましたが、珍しい品物です。

本体価格　一枚 800円　販売終了　SOLD

電話 (078-855-2502) またはメール（procyon_cum_felibus@yahoo.co.jp）にてご注文くださいませ。




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